PROFILE この記事の登場人物
竹内 啓 代表取締役 社長執行役員 CEO(大東建託)
1989年4月に大東建託に入社。土地オーナーさまに土地の有効活用をご提案する営業職を長きにわたり経験。その後、支店長、首都圏営業部長を経て、2014年6月取締役、執行役員テナント営業統括部長に就任。2018年4月常務取締役、不動産事業本部長に就任。2023年4月より現職となり、建築事業本部長も兼務。
地濃 礼美 コンサルタントセールス課(大東建託 千葉支店)
2022年4月に大東建託に入社。土地オーナーさまに土地の有効活用をご提案するコンサルタントセールス職に従事。特技は3歳から続けているピアノで、趣味は旅行と御朱印集め。
齊藤 大樹 設計課(大東建託 横浜支店)
2023年4月に大東建託に入社。建設の企画段階から現場調査まで関与し、土地オーナーさまのご要望にお応えできるよう建設の設計に関わる設計職に従事。
那波 真理子 工事課 (大東建託 八王子支店)
2023年4月に大東建託に入社。安全・品質・工程管理を担い、高品質な建物を施工管理する工事職に従事。趣味はゲーム実況鑑賞や映画鑑賞、カフェ・建築巡り、ライブ鑑賞。
2期生として大東建託に入社し、35年のキャリアを積み重ねてきた竹内社長。若手社員にとっては、仕事と人生の大先輩でもあります。そこで今回、入社2〜3年目の若手社員3名が、キャリアや人間関係、プライベートにまつわる悩みや気になることを社長にぶっちゃけ質問! 果たして竹内社長の回答は?
本社・社長室内にあるテントでランチを楽しみながら行なわれた、竹内社長と若手社員による座談会の模様をお届けします。
社長室には「誰でも気軽に社⻑室に入れるように」という想いからテントが設置されており、打ち合わせやランチ会などが日々行なわれています。テントは当社とタッグを組み、アウトドア要素を取り入れた賃貸住宅の開発に取り組むスノーピーク製。ラフな雰囲気でざっくばらんな意見交換やコミュニケーションができる空間となっています。
キャリアのお悩み「社長は仕事とどう向き合ってきましたか?」
キャリアをスタートさせたばかりの若手社員が今まさに直面しているのが、仕事とどうやって向き合えばいいのか?ということ。そこでまずは、キャリアにまつわる質問からスタート!
01「コツをつかめば、営業ほど容易い仕事はないよ」
「そうだね、確かにいろいろありましたよ。ご成約になかなか結び付かなくて苦しい時期も経験したし、この仕事を続けていけるのか迷ったこともある。ところで、逆に聞くけど、地濃さんは建築営業をやってみてどんなふうに感じてる?」
「3年間やってきて、今が一番大変です……」
「そっか、大変だよね、建物のような高額なものを売るのは。でもね、コツを覚えたら営業ほど容易い仕事はないよ」
「“できる人”はみんなそう言うんですけど(笑)」
「そうでしょう? だから、地濃さんもそこまで行けばいいんだよ。そんなに難しいことじゃない。ちなみに、私の同期が今どのくらい残っていると思う?」
「え? 2割、3割くらいですか?」
「半分は残られているのでは……」
「私も半分くらいだと思います」
「もっとたくさん! 7割くらいが残っているんだよ」
「ええー! そんなに!?」
「ね? 本当に大変だったら、続けている人がこんなに多いはずがないでしょう? 今も現役の営業で、私よりも稼いで悠々としている同期もいるんだ(笑)。地濃さんも今に、楽しみながら仕事ができるようになりますよ」
大東建託では、従業員エンゲージメントを起点とした「働きがい」のある組織づくりを推進。その内、意見が言いやすく相談しやすい環境を構築するため、従業員同士、役職を付けずに「さん」で呼び合う「さん-シャイン運動」を実施しています。
エンゲージメントスコアと財務指標に一定相関・連動を確認02「営業と設計担当は良きパートナーであることだね」
「私は設計担当として日々スキル向上のために励んでいますが、竹内さんが営業時代、設計担当に求めていたのはどんなことでしょうか?」
「やはり、良きパートナーであることだね。営業をしていた頃、設計担当には本当に助けられた。新しい案件がきたら、いつも横並びで座って一緒にプランを練っていたし、腕のいい設計担当は、難しい案件でも素晴らしいプランを出してくれる頼もしい存在だったよ」
「僕もそんな設計担当になりたいです」
「そうだよね。設計が良ければ、良い建物ができて、営業は自信を持って提案できる。今の若手技術社員にも、そういった姿勢を期待しているよ」
03「大事な仕事は、午前中に集中して全部終わらせているよ。何なら、始業前に終わらせる」
「午後になると集中力が落ちてしまうのですが、社長は集中力を高めるために何か工夫されていますか?」
「大事な仕事は、午前中に集中して全部終わらせているよ。何なら、始業前に終わらせる。夜遅くまで仕事をしても、ろくな結果にならないからね」
「そうなんですね!」
「昔、売上全国1位の支店で働いていたときに、すごい積算担当がいてね。彼は全案件の積算を一人で担当しながら、土日出社をいっさいせず、毎日定時に帰っていたの」
「それはすごい……」
「本当にね。彼は午前中に重要な仕事を一気に片付けて、午後はもう流すように仕事をしていた。それを真似して今のスタイルになったわけ」
「1日の中でメリハリをつけているんですね」
「そうそう。ゴムを引っ張り続けたら伸びきってしまうように、気持ちもずっと張り詰めていたら効率が落ちる。ギュッと集中する時間と緩める時間、両方必要だよ」
「なるほど、緩める時間も必要なんですね。私も真似してみます!」
04「営業時代のやりがいはお客さまが喜んでくれること。社長としてのやりがいは、社員が喜んでくれることかな」
「私は営業なので、お客さまにご契約いただくことがやりがいですが、社長という立場ではどんなときにやりがいを感じますか?」
「それはもう、社員が喜んでくれるときだよね。この上期に全社が目標を達成したときは、全国支店長会議でみんなが集まって大いに盛り上がった。喜び合う光景を見たときは大きな達成感を感じたなぁ。あと、この中で報奨旅行のハワイに行った人はいるかな?」
「行きました! 両親も連れて行けてうれしかったです」
「それはよかった! こういうのが一番うれしいの。営業時代はお客さまが喜んでくれることがやりがいだった。社長として今感じるのは、目の前の社員が喜んで働いてくれるからこそ、お客さまに最高の価値を提供できる、ということなんだよ」
「社長の立場になり、やりがいのスケールも大きくなったんですね」
「竹内さんは長く営業をされてきて、大変な局面もたくさん経験されたと思います。どうやって乗り越えてきたのか、同じ営業としてぜひ、教えていただきたいです」