
PROFILE この記事の登場人物

直井 健太郎 経営企画室 課長(ケアパートナー)
2008年4月に、土地オーナー様への賃貸事業を提案する営業職として大東建託に入社。その後、本社教育部門・人事部門・経営企画部門を経て、2018年にケアパートナーへ出向。ケアパートナーにて、M&A・経営企画業務に携わる。

橋本 真一 施設介護事業部 障がい者グループホーム事業課 責任者(ケアパートナー)
小学2年生で阪神淡路大震災を経験し、ボランティアの人々に助けられた経験から、人と関わる仕事を志す。大学卒業後、特別養護老人ホーム、障がい者の訪問介護事業所、障がい者グループホームで勤務したのち、2022年にケアパートナー株式会社入社。社会福祉士・介護福祉士の資格を保持。自身も障がいをもつ子の親という一面を抱えながら、家族に寄り添った支援を行い、講演会の実施やメディアでの発信など、障がい分野の地域支援に努めている。
「住み慣れた地域で安心して暮らしたい」という願いは、多くの人にとって当たり前のもの。しかし、障がいのある人々にとって、この願いを実現するための環境はまだ十分に整っているとは言えません。今回は、そんななか新たにオープンした大東建託グループのケアパートナー株式会社が運営する「パートナーガーデン愛宕」(千葉県野田市)に潜入。内部を見学した後、温かな住環境と支援体制を備えたグループホームの背景について、現場で働く障がい者グループホーム事業課 責任者の橋本真一さんに話を聞きました。
【潜入】パートナーガーデン愛宕での“暮らし”とは?
2024年12月開設の「パートナーガーデン愛宕」は、20名+短期入所2室を整備している障がい者グループホーム。障がいのある人々にとってはこの場所がホームとなり、支援を受けながら共同生活を営む場となります。まずは、ケアパートナーの直井さんにホームの中を案内してもらいました。

まずは玄関から。
直井「バリアフリーを意識した設計で、車椅子でも乗り入れできるよう、建物の入り口には段差がありません。廊下の幅も2台の車椅子がすれ違える程度の広めな設計。2階へもエレベーターで昇れます」




直井「入居者には6畳程度の個室が用意されています。1階が男性フロア、2階が女性フロアで、階ごとに玄関が分かれていてプライバシーが守られているのも特長です」


パートナーガーデンが大切にしているのは「生活を営む住まいであること」。「殺風景な空間ではなく、安心できる温かみのある環境を提供している」と直井は言います。
直井「建物の外観が近隣のアパートに溶け込むデザインになっているのもこのことが理由。内装も一般的なアパートに近づけています。そのほか、トライアルで宿泊できる部屋では、入居希望者だけでなく、ご家族のレスパイト(休息)としても利用可能です。さらに細かな配慮でいうと、共有スペースの手洗い場は、車椅子がつかえないよう奥行きが広くなっています。また、入居者の方が誤ってコンセントやコードを破壊するのを防ぐため、エアコンのコンセントは天井に設置。同様の理由で、共有スペースの照明のスイッチ類はスタッフの事務室内に集約されています」


そんなパートナーガーデン愛宕では常時3〜4名のスタッフが働いており、入居者の方々の生活を支援しています。
- 6:00:起床
- 7:00:おむつ交換や朝食の準備(人によっては入浴対応)。入居者への水分補給
- 9:00:通所に行く方を見送り(就労施設へ通う人や、施設内で1日を過ごす人も)。コーヒーブレイクやお客様とのコミュニケーションの時間など
- 12:00:昼食準備、食事介助。掃除や行動援護の記録入力
- 16:00:通所先からの帰宅対応。おやつの提供や入浴介助など
- 18:00:夕食準備、食事介助
- 21:00〜:夜勤時の見守り