PROFILE この記事の登場人物

直井 健太郎 経営企画室 課長(ケアパートナー)
2008年4月に、土地オーナー様への賃貸事業を提案する営業職として大東建託に入社。その後、本社教育部門・人事部門・経営企画部門を経て、2018年にケアパートナーへ出向。ケアパートナーにて、M&A・経営企画業務に携わる。

橋本 真一 施設介護事業部 障がい者グループホーム事業課 責任者(ケアパートナー)
小学2年生で阪神淡路大震災を経験し、ボランティアの人々に助けられた経験から、人と関わる仕事を志す。大学卒業後、特別養護老人ホーム、障がい者の訪問介護事業所、障がい者グループホームで勤務したのち、2022年にケアパートナー株式会社入社。社会福祉士・介護福祉士の資格を保持。自身も障がいをもつ子の親という一面を抱えながら、家族に寄り添った支援を行い、講演会の実施やメディアでの発信など、障がい分野の地域支援に努めている。
「住み慣れた地域で安心して暮らしたい」という願いは、多くの人にとって当たり前のもの。しかし、障がい(障害)のある人々にとって、この願いを実現するための環境はまだ十分に整っているとは言えません。今回は、そんななか新たにオープンした大東建託グループのケアパートナー株式会社が運営する「パートナーガーデン愛宕」(千葉県野田市)に潜入。内部を見学した後、温かな住環境と支援体制を備えたグループホームの背景について、現場で働く障がい者グループホーム事業課 責任者の橋本真一さんに話を聞きました。
支援のカギは、地域の人々との「チームプレー」
ケアパートナー株式会社 施設介護事業部 障がい者グループホーム事業課 責任者 橋本 真一(はしもと・しんいち)ルームツアーを終えたところで、「パートナーガーデン」を統括する橋本にバトンタッチ。長年現場を見てきて思う、グループホームの実情と必要性について話してもらいました。
橋本「ホームの細かな設計は、私から建築部門に提案したんです。現場にいるからこそわかるリアルな要望を伝えて、連携しながらこのグループホームをつくってきました」
これまでのキャリアで、障がい者に対するマンツーマンでの訪問介護などを経験してきた橋本は、次第にグループホームの必要性を感じるようになったと言います。
橋本「グループホームが充足しているかどうかは地域によって異なりますが、野田地域は郊外に位置していることもあり、不足している現状でした。障がい者の数は増えているにも関わらず、グループホームをはじめとした支援のための施設が足りていないんです。特に近年、注目が集まっている『強度行動障がい(自傷行為や他害行為、物を壊すなど、問題と呼ばれる行動をしてしまう障がい)』の人々は、多くの場合『入所施設』に入ります。
しかし、住んでいる地域の入所施設に空きがないと、首都圏に住んでいる人でも東北や九州といった遠方のエリアに行かざるを得なくなってしまう。『生まれ育った地域で暮らし続けたい』と思う気持ちは障がいの有無に関わりません。人手不足・施設不足によって福祉の資源が逼迫しているなか、グループホームのように共同生活を営みながら地域で暮らしていける場は、今の時代にとても求められていると感じます」

こうした想いが込められたパートナーガーデン愛宕の大きな特長は、「チーム一丸で取り組んでいること」だと橋本は言います。
橋本「ここに住む入居者さんを支えるのは、地域の相談支援員や行政の担当者、病院、ソーシャルワーカーなどさまざま。場合によっては、児童相談所や学校と関わったり、地域で研修会や勉強会を実施させてもらったりすることもあります。建物をはじめとするハード面は大東建託グループが一貫して請け負っていますが、やはりソフト面には地域の方のご協力が必要です。チーム一丸で力を合わせながら支援体制を構造化できることは、私が仕事をするうえでのやりがいにもなっています」
千葉県の障害者グループホーム等支援事業は、2005年度に全国に先駆けて創設された先進的な取り組みです。この事業の特徴は、健康福祉センター圏域ごとに支援ワーカーを配置し、グループホームや生活ホームに関する包括的な支援を提供すること。主な支援内容には、相談支援、新規開設支援、関連機関との連携体制構築などが含まれます。また、入居者、家族、運営法人など幅広い対象に支援を行い、家賃補助や運営費補助などの経済的支援も実施しています。この事業により、2021年度末時点でグループホーム等の定員数が9,000人に達するなど、障がいのある人々の地域生活を支える基盤が大きく拡充されました。
ロボットにはない「感じる力」。関わるすべての人と向き合うために

橋本「障がいは単なる特性にすぎません。むしろその人らしさ、個性でもあります。私たちはどうしても障害をもつ方の『お世話をしてあげる人』として見られがちですが、シンプルに人対人のコミュニケーションをしているだけなんです」
「対・人」であることを理解する。障がい者支援の現場でもっとも改善すべき点として、橋本が挙げることです。自身も障がいをもつ子どもを育てているものの、そのことに対して「特に何も思わないですね」と話す様子からも、その姿勢はうかがえます。
橋本「近年、移乗や移動を支援したり、入浴や排泄をサポートしたりする介護ロボットが出てきていて、そうした機械が私たちの助けになっているのは事実です。でも、ロボットが私たちの完全な代わりになるとは思いません。なぜなら、人間である私たちには『感じる力』があるからです。例えば、握手するだけでも、相手の緊張感が伝わってくることはありますよね。逆に私たちの感情が、相手に伝わっていることもあるはずです。オムツを換えたり、入浴を手伝ったり、私たち施設スタッフは必ず相手に触れます。だからこそ、利用者一人ひとりの価値観に寄り添いながら、ちゃんと触って感じることが大切だと思います」
そうしたスタッフがいるグループホームは、入居者はもちろん、そのご家族からも信頼してもらえるはず。目の前の人にきちんと向き合うことが大事だと橋本は続けます。
橋本「地域としてはお互いさまで支え合い、入居者やご家族の方からは『ここでよかった』と満足していただける、施設スタッフの方々とはメリハリをつけて一緒に楽しむ、そんなグループホームを今後もつくっていきたいですね」
ケアパートナーが運営する「パ^トナーガーデン」では、障がいの有無にかかわらず住み慣れた地域で自分らしい生活ができるよう可能性を共有し心のこもったサービスを提供します。
障がい者グループホーム
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