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「今日も一日ご安全に!」女性施工管理職のリアルな一日に完全密着

2025.03.19
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「今日も一日ご安全に!」女性施工管理職のリアルな一日に完全密着

PROFILE

永井 久美子

永井 久美子 福岡工事部(大東建託)

大学で測量や構造、材料等を学び2016年に大東建託大阪支店に入社。2年後出身地である福岡に戻り北九州支店勤務。取材時は複数の2×4物件を担当。現在わんぱく息子の育児に奮闘中。

2028年度に女性の施工管理職比率5%を目指し、長く働き続けられる職場環境づくりを推進している大東建託。現在では、約30名の女性施工管理職が活躍しており、さまざまな建設現場で日々工事が円滑に進むように取り組んでいます。今回は入社6年目の女性施工管理職の一日に密着し、職務内容や仕事のやりがいについて見ていきます。

(本密着動画は、2021年に撮影されました)

全編は動画でご覧ください

国内の女性施工管理職の現状

国土交通省の建設業活動実態調査によると、施工管理職を含む技術職の男女比率は、男性が90%以上を占め、女性は10%以下となっています。また、建設業界では担い手不足が懸念されていることもあり、性別問わず働きやすい環境を整備することが求められています。そのため国土交通省では、2014年から女性の入職促進や就業継続促進など、女性従事者を増やすためのさまざまな取り組みが行われています。女性技術者割合は徐々に上昇傾向にはありますが、まだまだ低い水準で推移しているのが現状です。

国内の女性施工管理職の現状

出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ?

工事現場の女性監督を務める永井さんは入社6年目。朝ごはんは、レーズンパンに目玉焼き、サラダ。仕事前にしっかりと食事を摂ってから現場へ向かいます。社用車は基本的に工事担当者一人につき1台貸与されており、この日は自宅から現場へ直行しました。

出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ? 出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ?

そして、朝7時40分に現場到着。

「今日も1日頑張ります!」


そう意気込みを見せた永井さんは、まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認。その後、作業現場で発生しうる危険や注意すべき点とその対策を、職人自らが考えて行動し、安全に作業を進めるための「危険予知活動(KY活動)」の中身を丁寧に見ています。

まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認

始業の8時になりました。

ラジオ体操で体をほぐし、ヘルメット、服装、足元の乱れがないかを確認。

「ご安全に!」


この掛け声とともに、1日の作業が始まります。ちなみに、永井さんが背負っている保護具は「フルハーネス型安全帯」と呼ばれるもの。女性でも無理なく装着でき、作業者を高所の墜落から防止する役割を担っています。

「ご安全に!」

次いで、施工会社ごとに当日の作業に関する細かい部分の打ち合わせを実施。その日の作業の進捗予定、施工会社からの依頼や質問などに答えた上で指示を出していきます。

次いで、施工会社ごとに当日の作業に関する細かい部分の打ち合わせを実施。その日の作業の進捗予定、施工会社からの依頼や質問などに答えた上で指示を出していきます。

8時30分〜 現場で作業開始。足場の安全確認から品質検査の実施まで

足場の安全確認は非常に重要で、転落事故などの重大な事故につながる可能性があるため、毎日点検を徹底しています。足場の固定がしっかりされているか、部材が外れていたり破損していたりする箇所がないか、資材が放置されていないかといった点を確認していきます。

永井 久美子:福岡工事部(大東建託の女性社員)

品質検査では、建物を支える金物や釘の留め付け状況を一つひとつ確認。また、図面通り正しく施工されているか、現場と図面を照合してチェックしていきます。断熱材など、工事が進んでいくと見えなくなる部分(隠蔽部)は施工途中にしっかりと確認していきます。大工さんの作業が終わり、次の施工会社が入ってくる前に工事が完了しているかを確かめるのも施工管理の仕事です。

石膏ボードに留め付けるビスの種類や間隔、めり込みなども念入りにチェック 石膏ボードに留め付けるビスの種類や間隔、めり込みなども念入りにチェック 石膏ボードに留め付けるビスの種類や間隔、めり込みなども念入りにチェック

お昼休憩に入った永井さん。普段はお弁当を作ってくることが多いそうですが、暑い時期は衛生面を考慮し、コンビニなどでおにぎりやパンを買っているとか。

お昼休憩に入った永井さん。普段はお弁当を作ってくることが多いそうですが、暑い時期は衛生面を考慮し、コンビニなどでおにぎりやパンを買っているとか。

13時〜 午後に仕事を再開。チーム仲間と品質検査の後、支店でデスクワーク

昼休みの後は、午前中に自主検査をした現場に戻り、今度はチームの仲間と検査をしていきます。自主検査では見落としてしまうような部分も、複数の目でチェックすることで不備を撲滅するように努めています。施工基準が守られていない箇所や、不具合のある箇所については施工会社へ是正指示を出します。

13:00〜 午後に仕事を再開。チーム仲間と品質検査の後、支店でデスクワーク

15時に支店へ帰社してきた永井さん。事務処理作業に入ります。

図面のチェックや工程管理、予算管理、資材発注、設計との打ち合わせや他部署との会議などを行うほか、巡回した現場の写真整理や検査書類を作成したり、当日の作業が問題なく終了したかを確認したりします。

15時に支店へ帰社してきた永井さん。事務処理作業に入ります。

16時45分に終礼を行い、その日の予定と翌日の予定、会社からの連絡事項を課内全員で共有して、17時で定刻業務が終了しました。

施工管理の現場監督のやりがいや大切にしている心構えとは

永井 久美子:福岡工事部(大東建託の女性社員)

ここからは、施工管理の現場監督の仕事でよく聞かれる質問について、永井さんが答えてくれました。

仕事で一番大切にしていることは何ですか?

永井 久美子:福岡工事部(大東建託の女性社員) 永井

「最も大事なのは『安全管理』です。現場には重たい資材がたくさんあり、高所での作業もあります。どうしても危険な状況が発生するため、職人さんが無事に帰れるよう、安全管理を徹底しています。朝礼での確認や、作業手順の細かいチェックを行うとともに、慣れている作業だと危険を軽視してしまう場合もあるため、私から見て『危ない!』と感じる所は積極的に声掛けをしています」

建物の品質を守るために実施していることを教えてください。

永井 久美子:福岡工事部(大東建託の女性社員) 永井

「施工写真撮影の徹底ですね。大東建託では独自の施工管理システムを使用しており、撮影した写真がすべて確認できるようになっています。そして、すべての工程写真をアップロードしないと完了できないシステムになっているため、撮り忘れの心配もありません。また、検査時には社歴の浅い社員も参加しますが、先輩と一緒に施工基準や監理項目などを常時確認しながら検査を実施しています」

仕事で日頃から心がけていることはありますか?

永井 久美子:福岡工事部(大東建託の女性社員) 永井

「これは現場監督に限ったことではないですが、わからないことや違和感があると思ったときは、すぐに聞くことが重要です。私
一人で悩んでいる間にも工事は進んでしまうため、先輩に確認してもらったり、写真を送ってアドバイスをもらうようにしています。また、職人さんの作業はその日の進捗に応じて給与が決まることもあるため、資材待ちで作業がストップしないよう、資材搬入日の確認は確実に行うようにしています。他業種の業者と連携が必要な作業については、事前に打ち合わせを行い、作業の目処が立ってから再度連絡するように留意しています」

永井さんの1日を通じて、安全管理や品質確認、職人との連携など、施工管理の現場監督の責任とやりがいが伝わってきました。現場の最前線で働く女性たちの姿は、建設業界の新たなスタンダードを築いていくのかもしれません。

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