PROFILE この記事の登場人物

佐久間 朱莉 プロゴルファー
2002年12月11日生まれ。埼玉県川越市出身。大東建託所属。3歳からゴルフを始め、中学3年生から、プロゴルファー・尾崎将司が主宰する「ジャンボアカデミー」に入門、アカデミー1期生として現在も師事している。2019年に「関東女子ゴルフ選手権」で優勝。同年、「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」でローアマチュアを獲得するなど、早くから頭角を現す。2021年6月、トータル18アンダーの単独トップでプロテストに合格。同年11月のステップ・アップ・ツアー「京都レディースオープン」でプロ初優勝し、25年4月には「KKT杯バンテリンレディスオープン」でJLPGAツアー初優勝を飾った。
各分野で活躍するトップランナーに、生まれ育った街の魅力や思い出を語り尽くしてもらうシリーズ企画「わたしの地元のいいところ」。
第3回は、3歳からゴルフを始めて、学生時代から頭角を現し、2021年に単独トップでプロテストに一発合格を果たした佐久間朱莉プロ。2024年はレギュラーツアーで何度も優勝争いに絡む活躍を見せ、最終的にはメルセデス・ランキング(国内)8位に。さらに、今年4月に開催された「KKT杯バンテリンレディスオープン」では、見事 JLPGAツアー初優勝を果たしました。現在は地元の埼玉県川越と千葉の二拠点生活を送っている佐久間プロに、ライフスタイルや地元の魅力を語っていただきました。
プロを目指したのは、負けて感じた“悔しさ”がきっかけでした

ゴルフを始めたきっかけを教えていただけますか?
佐久間「父が趣味で練習場に通っていて、それについていくうちに自然と私も打つようになってゴルフにハマっていきました。記憶にはないのですが、最初から球に当たっていたらしくて、それが楽しくて、『もっと遠くに飛ばしたい!』という気持ちが強くなっていったんだと思います」
どこの練習場に通っていたのでしょうか。
佐久間「『アーリーバード・ゴルフクラブ』という練習場で、今も通っています。建物は3階建てと大きくて、バンカーショットやアプローチショットの練習場もあるので、すばらしい練習環境です。ジュニアスクールもあって、学校帰りに行くと、同年代の子がたくさんいたので、それも積極的にゴルフに打ち込んだ理由の一つですね」
本格的にプロを目指そうと考えたのは?
佐久間「小学4年生のときに全国大会の予選があって、予選で敗退して悔しい思いをしました。そのときに『全国大会に行きたい』という気持ちが強くなって、翌年からは全国大会に行けるようになったんですが、次は『ナショナルチームに入りたい!』というふうに、だんだん目標が大きくなっていきましたね」
学校とゴルフの両立はいかがでしたか。
佐久間「小学生の頃は放課後に友だちと遊んでからゴルフの練習に行くこともありましたが、もっと遊ぶ時間が欲しいと思うこともありました(笑)。ただ当時は兄もゴルフをやっていたので、『兄が行くなら私も行く』という感じでゴルフを優先していったんです。中学生になると、より真剣にゴルフに打ち込みましたし、高校時代はゴルフ部に所属しました」

昨年、地元・埼玉で開催された「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で、見事2位という好成績を収められていましたね。
佐久間「昨シーズンは埼玉で2試合あったのですが、そのうち『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』では優勝争いできたこともあって、多くの方が応援に駆けつけてくれました。ホール間の移動のときに『朱莉ちゃん頑張って!』と声をかけていただいたのも初めての経験で、すごく心に響いて……。いつも以上に結果を出して恩返ししたいという思いが強まりましたね」
やはり、応援の力は大きいのでしょうか。
佐久間「大きく感じます、私はすごくうれしかったですし、改めて応援の力はすごいなと実感しました。地元の友だちやそのご家族、小さい頃から一緒にゴルフをしていた子も来てくれて。知っている顔がたくさんいることで安心感もありましたし、『地元に帰ってきたんだな』という気持ちになりました」
オフシーズンは2年連続で、米国アリゾナ州で合宿を行ったそうですね。
佐久間「私が契約しているゴルフ用品メーカー『PING(ピン)』の本拠地がアリゾナにあって、トレーナーさんと一緒に3週間ほど滞在しました。そこでは、しっかりと体作りができましたし、技術面でも去年より内容の濃い練習ができました。今シーズンは自信があるので、早く良い結果を出したいなと思います」
アリゾナの練習環境はどのようなものでしたか?
佐久間「天気にも恵まれて、ちょうど良い気温でした。施設も大きいし、日本よりも長い時間練習できたので環境も素晴らしかったです。コンドミニアムのベランダを開けたら、目の前にショートコースがあって、いろんなショットを練習できるんですよね。ラウンドする日は朝から行って、昼過ぎに終わって、コンドミニアムに戻って練習をして、夕方にトレーニングをして終わり。丸一日ラウンドがない日も、午前中からトレーニングと練習をして、お昼を食べて、また練習して、日によっては最後にトレーニングを入れるなど、ゴルフ漬けの毎日でしたね」
海外という慣れない環境で疲労は溜まらなかったですか?
佐久間「トレーナ―さんのケアが手厚くて、スーパーで日頃からなじみの深い食材を買ってきてご飯も作ってくださったので、確かに疲労もあったんですけど、いい感じに練習できたと思います。ただ、日本で食べるご飯のほうが落ち着くなと感じました。早く、日本のお寿司が食べたかった(笑)」
地元・川越は、風情とにぎわいのバランスがちょうどいい街です
大東建託の「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2024<埼玉県版>」によると、佐久間さんのご出身・川越は第3位。観光地としても人気が高い街ですよね。
佐久間「そうですね。小さい頃から、駅周辺には観光客がたくさんいる印象がありました(笑)。コロナ禍では少し落ち着いた印象もありましたが、最近は以前のような活気が戻ってきていて、特に外国人観光客が増えているなと感じます。でも、街がにぎやかだと、友だちと遊んだり、食べ歩きを楽しんだりできるので楽しいですよ。実際に暮らしていても不便に感じることはないですし、家族で住むにも良い街だと思います」
今は、地元の川越と千葉の2拠点生活ですが、初めて一人暮らしを開始された際、寂しさを感じることはありましたか?
佐久間「中学3年生からお世話になっているジャンボさん(尾崎将司プロ)の『ジャンボアカデミー』が千葉にあるのと、千葉での試合も多いので、3年前ぐらいから一人暮らしを始めたのですが、寂しさはあまりないんです(笑)。千葉の部屋にはいる時間がそんなに長くないので、一人暮らししている感じがあまりしなくて。でも、実家とは違った意味で、落ち着ける場所になっているように思います」
ご実家ではどのような“落ち着き”を感じられるのでしょうか。
佐久間「ツアーを終えて実家に帰ってくると、やっぱりホッとしますね。特に、自分の部屋は、いちばん落ち着ける空間です。部屋には余計なものを置かず、なるだけシンプルにしていて、香りにもこだわってルームフレグランスを置いています。スマホでSNSなどを見ながらゆっくり過ごすことが多いですね」
改めて、地元・川越の魅力をひと言で表すとしたらなんでしょうか?
佐久間「難しいですね。『昔ながらのいい街』かな(笑)。
川越って、ただ歩いているだけでも楽しいんです。飲食店もおいしい所がたくさんあって、子どもからお年寄りまで、幅広い世代が楽しめる街だと思います。地元の目線でいうと、いくつもの路線が通っていて、都心へのアクセスも魅力です。適度に都会で、適度に田舎。ちょうどいいバランスの街で、とても住みやすい場所だと思います」




















