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「禁煙、始める? やめとく?」迷うあなたに届けたい、喫煙者と禁煙成功者の本音座談会

2025.05.30
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「禁煙、始める? やめとく?」迷うあなたに届けたい、喫煙者と禁煙成功者の本音座談会

PROFILE

Aさん

Aさん 40代前半・喫煙者

20歳頃から紙巻きたばこを吸い始め、現在は1日1箱程度のペース。かつては「セブンスター」の重めの銘柄を好んでいたが、徐々に軽いものへと移行し、現在は「KOOL」を愛用している。

Bさん

Bさん 20代後半・喫煙者

喫煙を始めたのは21歳頃。社会人になったタイミングで加熱式電子たばこへ切り替え、現在の喫煙量は1日1箱未満にとどまっている。愛用の銘柄はIQOSの「TEREA」。

Cさん

Cさん 40代後半・禁煙成功者(禁煙期間:約1年)

20歳頃から約27年間喫煙を続けてきたが、現在は禁煙を継続中。元々は「セブンスター」や「マイルドセブン(現・メビウス)」「パーラメント」を吸っていたが、本社への異動を機に1日1箱だった喫煙本数を徐々に減らし、最終的に電子たばこを経て禁煙に成功した。

Dさん

Dさん 50代前半・禁煙成功者(禁煙期間:約2年)

20歳頃から約30年間喫煙を続けていたが、現在は禁煙を継続中。「セブンスター」の重めから、徐々に「メビウス」の軽いものへ移行し、最終的に電子たばこを経て禁煙に至った。かつての喫煙ペースは3日で2箱ほど。

5月31日は「世界禁煙デー」です。1日20本のたばこを吸う場合、年間で約216,000円の出費になります。健康面だけでなく、家計の観点からも「禁煙したい」と思いつつ、なかなか踏み出せない喫煙者は多いもの。禁煙を試みたものの失敗し、再びたばこを吸い始めてしまう人も少なくありません

意志の強さが試されるイメージがある禁煙ですが、実際に成功した人たちは、いったいどのようにしてたばこをやめたのでしょうか。今回は喫煙者2名と禁煙成功者2名による座談会を開き、それぞれの本音を語り合っていただきました。

私が吸うのは○○なとき。百人百様の“たばこ論”とやめられないワケ

みなさんはどのような場面でたばこを吸われるんですか?

40代前半・喫煙者 Aさん A

「私は出かける前とか仕事を始める前とか、『何かを始める前』には必ず吸います。たばこが行動を起こすための習慣になっていますね」

20代後半・喫煙者 Bさん B

「そうなんですね。私はどっちかというと『何かをした後』が多いです。食後だったり、仕事が終わった後だったり。たばこで気合を入れるというよりは、ほっと一息つく感じ」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「私も喫煙していた頃は、何かが終わった後、リラックスするために吸っていました」

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「私はAさんと同じで、『何かを始める前』でしたね。あと、時間を持て余して手持無沙汰(てもちぶさた)になったときかな」

きれいに意見が分かれましたね(笑)。今回の座談会は、5月31日の「世界禁煙デー」にちなんで企画されたものです。喫煙者のお二人は、日頃、禁煙について考えることはありますか?

40代前半・喫煙者 Aさん A

「もちろん、『いつかやめなきゃな』とは思っています(笑)。でも正直、重い病気にかかるとか、吸えない状態にならないとなかなか踏ん切りがつかないんじゃないか、とも感じているんですよね」

20代後半・喫煙者 Bさん B

「私も似たような気持ちです。『禁煙したほうがいいんだろうな』と思いながらも、やめられないまま続けてしまっています」

いまや禁煙が推奨される時代ですが、それでもお二人が喫煙に対して“メリット”と感じていることはあるのでしょうか?

40代前半・喫煙者 Aさん A

「私は、リラックスできたり、やる気が出たりする効果が大きいと感じます。あとは、喫煙所でのコミュニケーション。喫煙所って仕事の話だけじゃなくプライベートの話もするので、その人の人となりが分かるんですよ。ふだん話すことがないような立場の人とも話せるし」

20代後半・喫煙者 Bさん B

「喫煙所でしか見られない顔ってありますよね。仕事中は厳しい支店長が、喫煙所だととても話しやすかったことがありました」

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「私も喫煙していた頃は、その“メリット”を感じていました。やめてからは喫煙所に行くこともなくなったので、ちょっとした寂しさもありましたね」

いわゆる、“タバコミュニケーション”ですね! ではここで、禁煙成功者のお二人にお聞きします。禁煙しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「2年くらい前、健康診断の一次検査で引っかかったんです。二次検査のために病院に行ったとき、お医者さんに『まだたばこなんて吸ってるの?』とすごく嫌味な感じで言われて、『じゃあやめてやるよ!』という気持ちに(笑)。ちょうどそのタイミングで、社内で『卒煙PJ』という禁煙を支援するプロジェクトが始まっていて、『これはいい機会だ』と参加することにしました」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「私は特にきっかけはなく、『続かなかったら続かなかったでいいや』くらいの軽い気持ちでなんとなく『卒煙PJ』に参加して、禁煙を始めました。現状、1年以上禁煙を続けられています」

禁煙し始めたとき、家族や職場からのサポートを受けましたか?

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「いいえ。実は、家族を驚かせたいという気持ちもあって、禁煙していることを誰にも言わなかったんです。それでこの前、自分のなかで“やめられたな”という実感ができたタイミングで、ようやく家族に伝えたのですが、『やっぱり、やめてたんだね』とあっさりした反応で……。ちょっと拍子抜けしてしまいました(笑)」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「それは残念でしたね(笑)。私は職場で一緒にお昼を食べるメンバーだけには伝えて、たばこが吸えないお店に行くようにしていました。禁煙したおかげで、行けるお店の選択肢が広がったので、お店選びが楽しめるようになりましたね」

産業医からひと言

町田先生 町田先生
(本社産業医)

「最近の研究によると、たばこによる“ストレス発散“は、ニコチン依存症の症状が喫煙によって収まっているだけだと考えられています。たばこをやめることで、ストレスそのものがなくなるかもしれません」

大東建託の「卒煙プロジェクト」とは?

大東建託グループでは、健康経営の一環として、禁煙に少しでも関心のある全従業員を対象に「卒煙PJ(プロジェクト)」を展開し、禁煙の取り組みを積極的に支援しています。取り組みの内容は多岐にわたり、禁煙ガムの配布や「禁煙日誌」の作成サポート、喫煙による健康影響に関する情報提供、禁煙期間に応じたインセンティブ付与など。さらに、大東建託健康保険組合にて禁煙外来の治療費についても補助(上限2万円)を行っており、禁煙に成功した本人だけでなく、その努力を支えた家族や同僚にも、商品やギフト券と交換できるポイントが付与される制度も設けられています。こうした多角的なサポートを通じて、従業員の喫煙率の低減を目指しています。

健康保持・増進のための禁煙サポート
大東建託の「卒煙プロジェクト」とは?

たばこをやめると何が変わる? 喫煙者の心がゆらいだ“新たな日常”とは

たばこをやめると何が変わる? 喫煙者の心がゆらいだ “新たな日常”とは

CさんとDさんは、禁煙したことで体調や生活に、何か変化はありましたか?

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「ありますね。例えば、休日に小学生の子どもと公園で遊ぶとき、走り回っても息切れしにくくなったんです。『こんなに変わるの!?』って、正直驚きました」

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「分かります! 私はサッカーをやっているんですが、たしかに禁煙後は息が上がりにくくなったし、体力がついたように感じます」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「やっぱりそうですよね。やめて本当によかったと思うのは、子どもとたくさん遊べるようになったことかもしれません」

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「すてきですね。私はというと、どこへ行っても“喫煙所を探さなくていい”のが地味に嬉しい(笑)。飲みに行くときも『喫煙OK』の店を探す手間が省けるようになりました」

40代前半・喫煙者 Aさん A

「それ、ちょっと羨ましいかもしれません(笑)。私なんて、初めての場所に行くときは、喫煙所を調べられるアプリで事前に調べてから動いていますよ」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「ただひとつ困ったのは、リラックスの方法がたばこからお菓子になってしまって……。少しだけ体重が増えました(笑)」

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「私も『禁煙すると太る』と聞いていたので、それを見越してウォーキングを始めたんです。おかげで、今のところ体重はキープできています」

禁煙をきっかけに運動まで始められたとのことですが、たばこをやめたことで節約にもつながったのではないでしょうか?

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「以前は1ヶ月に20箱くらい吸っていたので、月に1万円ちょっとたばこ代に消えていました。だから今はそれがまるまる浮いていますね」

40代前半・喫煙者 Aさん A

「それは惹かれますね。たばこが値上がりする度に『禁煙したら毎年新しいゴルフクラブを買えるな』と考えてしまうんです……」

20代後半・喫煙者 Bさん B

「うーん、私は『お金が浮くからやめよう』とは、あまり思わないかもしれません。たしかにたばこにはお金を使っていますが、外食や飲み会が多いわけでもないし、ほかにあまり出費がないんです。だから『その分をたばこに回してる』って思っていて……でも、それを言い訳にしているのは自覚しています(笑)」

たばこは嗜好品ですし、禁煙のメリットも人によって感じ方は異なりそうですね。一般的には「健康面」と「金銭面」が大きなメリットとして挙げられますが、それ以外にもありますか?

50代前半・禁煙成功者 Dさん D

「あります。以前は、ちょっとしたスキマ時間に何となく吸ったり、誰かに誘われてつい一緒に吸ったりしていたんですが、そういう時間がほかのことに使えるようになりました。例えば、趣味にあてたり、ただゆっくりコーヒーを飲んだり、雑談したり。たばこに頼らずとも、しっかりとリフレッシュできている気がします」

40代後半・禁煙成功者 Cさん C

「分かります。あと、喫煙者特有のニオイがなくなるのも大きいメリットかもしれません。私、吸っていた頃からたばこのニオイは正直好きじゃなくて。実は“ニオイが気になる喫煙者”って、けっこういると思いますよ」

産業医からひと言

町田先生 町田先生
(本社産業医)

「たばこをやめると、8時間以内に血中の一酸化炭素レベルが正常になり、24時間以内に心臓発作のリスクが低下、48時間で味覚と嗅覚が改善します。短期間の禁煙でも、こうしたメリットを体感できますよ」

禁煙して変化したことは?

大東建託のダイバーシティ推進部が2023年に実施したアンケート調査(n=144)によると、禁煙後に実感した変化の第1位は「食事がおいしい」でした。続いて第2位が「体重が増えた」、第3位が「体調が良くなった」という結果に。禁煙によって味覚や体調に良い影響が現れる一方で、口寂しさから間食が増え、体重の増加につながるケースも見られます。

禁煙の壁をどう乗り越えた? 成功者が語る、ストレスとの向き合い方 次のページ
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