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世界が注目する次世代建材「CLT」とは。循環型社会の実現に向けた大東建託の挑戦

2025.07.10
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世界が注目する次世代建材「CLT」とは。循環型社会の実現に向けた大東建託の挑戦

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ケンタクアイ編集部

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大東建託グループのニュースメディア「KENTAKU Eyes(ケンタク アイ)」の編集部。暮らしを豊かにする知識やアイデア、最新技術、大東建託で働く人々の想い・取り組みの裏側まで、さまざまな情報をお届けします。

大東建託は2015年から「CLT(Cross Laminated Timberの略。直交集成板のこと)」を用いた技術開発を進め、2019年には自社独自のCLT工法を採用した日本初の賃貸集合住宅を開発しました。環境性能が高く、住宅の脱炭素を促進するCLT工法の普及を推進し、2028年までに20棟規模への拡大、CLTの使用量を現在の8倍にすることを目標に掲げています。

この記事では、CLT工法が着目される理由や製造工程、特徴について解説していきます。

全編は動画でご覧ください

日本の木造建築に新たな選択肢として広がるCLT

日本の木造建築に新たな選択肢として広がるCLT

日本の木材を使った循環型社会へ貢献する新しい建材が「CLT」です。

在来木造以上の強度を保ちながら、重量は軽量なので工期短縮や経済性に貢献します。さらに高い耐震性のほか、高断熱や耐火性などにも優れており、循環型社会に最適な建材として世界から注目を集めています。さらに、国産の杉や檜などを使用することで、森林資源の有効活用や国内のGX推進、2050年カーボンニュートラルへの貢献や、建設業の従事者不足に応えるなど、様々な有用性が期待できます。

国際イベントでもCLTが活用されている

国際イベントでもCLTが活用されている

現状では、2024年に日本国内でCLTを活用した建築物が1,300件を超えています。オフィスや商業施設、公共建築など、この数年でCLT建築の事例が着実に増え、日本の木造建築の新たな選択肢としてCLT建築は急速に拡大しています。東京オリンピックが開催された国立競技場では、選手更衣室内のロッカーや休憩スペースのベンチ、屋外エレベーターの外壁にCLTが使用されました。

また、「住まい」と「暮らし」における大東建託の考えを表現する「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」のアトリウムには、国内最大級となるCLTの大屋根が空間を象徴する存在になっています。

国際イベントでもCLTが活用されている

直近の大阪・関西万博では、東ゲートの近くにあるポップアップステージには、6面をCLTで作られた3棟のCLTキャビンがあり、イベント時の倉庫や楽屋として使用されています。CLTキャビンはトラックでそのまま移設可能なため、万博会期終了後も当社の建設現場の現場管理事務所として活用される予定です。

国際イベントでもCLTが活用されている

CLTの製造方法や特徴について

それでは次に、CLTがどのようにできるのかについて説明します。

木材は繊維方向に強い性質があります。加工されたひき板を並べ、繊維の方向が直交するように重ねて接着していきます。CLTは鉄筋コンクリートの1/5ほどの比重で建物を支える面材として活用できるため、建物自体の軽量化や工期の短縮などが期待できます。

出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ? 出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ?

CLTは高い耐震性と断熱性を備えた建材として世界的に評価されており、オーストリアでは85mを超える高層建築まで幅広い建築物に活用されています。

大東建託独自のCLT工法による賃貸住宅シリーズ「フォルターブ」

続いては、大東建託が手がけるCLT工法賃貸住宅「フォルターブⅢ」を紹介します。大東建託は木造建築の分野で高いシェアを持ち、従来から木造賃貸住宅の開発を進めてきました。その中で、環境配慮型の新たな建材として注目されていたCLTを活用し、より高性能かつ持続可能な賃貸住宅を提供するための研究開発を推進。

2019年には国内で初めてCLT工法による賃貸住宅を商品化し、2021年には戸建注文住宅にも展開しました。こうしたCLT活用の流れを受けて誕生したのが、「フォルターブⅢ」です。2024年6月から販売が開始され、全住戸1LDKの間取りと木の温もりやデザイン性に優れたCLT工法賃貸住宅の最新モデルとなっています。

まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認

CLT工法はRC施工法に比べて全体工程を約2カ月短縮

「フォルターブⅢ」の施工期間は1棟12戸で、1階床から上棟までおよそ20日間で完了し、人工としてコンクリート施工のおよそ1/4にまで短縮されます。

さらに、大東建託独自のCLT工法に使われる金物は、強い強度と変形性能を実現するとともに、一般的なCLT工法に用いられるビス止め仕様と比べ、作業時間を大幅に削減することができます。同規模のRC施工法と比べても、2カ月ほど全体工程の短縮につながりました。

出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ? 出社前の朝食から現場、デスクワークまで。女性施工管理の1日はどんな感じ?

そして、CLTを外壁や室内の壁面のデザインに取り入れることで、木の質感を感じさせる落ち着きのある空間を演出します。「フォルターブⅢ」の洗練されたファサードと、風格のある上質なデザインは地域環境とも調和し、地球に優しい賃貸住宅として新たな価値を提供しています。

まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認

解体後もリサイクル資源として生きる。CLTが創る持続可能な建築サイクル

CLT建築物は鉄筋コンクリート造よりもCO2排出量が少なく、建物として木材を長期間利用することで炭素を固定し続ける「カーボンストック」の役割も果たします。建物に木材を多く使うことで、カーボンニュートラル社会への貢献が期待されています。解体に関わる費用もRCと比較し、2割程度軽減されるため、次世代にとっても安心の建物です。

まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認

近年は海外材の輸入増加や林業の人手不足で、国内の森林が伐採されずに放置され、荒廃が進むケースが増えています。CLTの普及は、日本国内の木材需要を拡大し、特に国産材の新たな需要の創出によって林業・木材産業の活性化にも貢献することが期待されています。

まず現場周辺における異常の有無をチェックしてから、当日の作業内容と安全注意事項を確認

大東建託が推進するCLT工法は、単なる建築技術の革新ではなく、施工期間の短縮やリサイクル可能な特性により、建設業界の生産性向上と環境負荷の低減に大きく貢献します。木の温もりと強度を兼ね備えたCLTは、建築技術の革新だけでなく、社会全体のサステナビリティ向上にあります。私たちの住まい方そのものを変え、未来の都市景観を形作る新たな選択肢となるでしょう。

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