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無理なく始められる備蓄食(ローリングストック)のススメ【自宅の防災シリーズ Vol.05】

2026.04.20
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無理なく始められる備蓄食(ローリングストック)のススメ【自宅の防災シリーズ Vol.05】

PROFILE

出相 貴士

出相 貴士 総務部 防災管理課 課長/防災士(大東建託)

2004年入社。入社岩国支店(閉鎖)から7支店の勤務を経て、2026年4月から防災管理課に所属。各地で、直接お客さまと関わる業務を行う中、間接的に2014年8月の広島県広島市北部豪雨災害を経験、自然災害の脅威を目の当たりにする。2020年7月の熊本豪雨の復興にボランティアとして参加。会社の防災拠点として、福岡支店を「ぼくラボステーション」とし、備蓄品管理や地域イベントに参加。福岡市との防災協定締結にも参画した。

大東建託グループは、「地域の“もしも”に寄り添う」という防災理念のもと、さまざまな防災への取り組みを推進しています。災害時にお家でできる実践的な防災知識や方法を全11回に分けてご紹介。

今回は災害時に重宝する備蓄食(ローリングストック)の始め方や無理なく続けるコツについてご紹介します。

日常生活に無理なく取り入れられる「ローリングストック」

日常生活に無理なく取り入れられる「ローリングストック」

災害時に備え、日頃から食料を備蓄しておくことは大切です。しかし、「非常食を買い揃えるのはハードルが高い」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで、日常生活に無理なく取り入れられる備蓄方法として、「ローリングストック法」がオススメです。

日常生活に無理なく取り入れられる備蓄方法として、「ローリングストック法」がオススメ イラスト©文平銀座+NPO法人プラス・アーツ

ローリングストック法は、普段から食べている食品を少し多めにストックし、賞味期限の古いものから消費し、食べたら新たに補充していく備蓄方法を指します。この方法の最大のメリットは、特別な非常食を買い置きするのではなく、日々の買い物と食事のサイクルを少し変えるだけで、無理なく食料品の備蓄ができ、災害時にも食べ慣れた味で安心感を得られることです。

普段から食べ慣れているものを備蓄する、ローリングストックの始め方3ステップ

大地震規模災害の際は、人命救助を優先する観点から行政などによる物資手配支援(公助)が「1週間程度」かかると想定されています。そのため、一人ひとりが有事に備えて3日分、できれば1週間分の備蓄品の準備が必要となります。ローリングストックを始めるときは、普段食べているものの中でも、常温で保存できる食品や賞味期限が長い食品を選ぶことが重要です。

また、災害時は電気やガス、水道が止まる可能性があるため、調理に火や水をあまり使わずに食べられるものを選ぶのもポイントです。ただし、冬場などは温かいものを口にすることで安心感も得られるため、お湯が使える場合に限られますが毎食は無理でも1日1食分はインスタント味噌汁等を準備するなどもオススメです。

普段から食べ慣れているものを備蓄する

以下のステップを意識しながら取り組んでみましょう。

ステップ① 備蓄する食品をリストアップする

主食・主菜・副菜のほか、炭水化物だけでなくたんぱく質が取れる缶詰めや、ビタミンの補給ができる野菜ジュースなども一緒に備えておくとより安心です。

日常生活に無理なく取り入れられる備蓄方法として、「ローリングストック法」がオススメ イラスト©文平銀座+NPO法人プラス・アーツ

具体的には、以下のカテゴリーから揃えていきましょう。

カテゴリ内容
主食パックご飯、乾麺(うどん、そば、パスタ)、カップ麺、餅、シリアル
主菜・おかず缶詰(魚、肉、果物)、レトルト食品(カレー、牛丼など)
汁物インスタントスープ、味噌汁、野菜ジュース、乾燥わかめ、梅干し
調味料醤油、塩、砂糖、マヨネーズ、ケチャップ、ドレッシング
お菓子チョコレート、クッキー、ナッツ類、ドライフルーツ
飲み物ミネラルウォーター、ペットボトルのお茶、粉末タイプのジュース、野菜ジュース

ステップ② 少し多めに買う

普段の買い物の際に、ローリングストックする食品はいつもより1〜2個多めに購入します。一度に大量に買う必要はなく、少しずつ品目を増やしていきつつ、慣れてきたらパスタや乾物、フリーズドライの味噌汁など、バリエーションを広げていきましょう。

ステップ③ 保管場所を決める

キッチンの棚やパントリーなど、普段目につく場所に置くことで、賞味期限の確認がしやすくなります。また、賞味期限の古いものを手前に、新しいものを奥に置いておけば、自然と「使って補充」の習慣化につながります。

 防災管理課 課長・防災士 出相 貴士 出相

「これは、実際に被災者の方と接点があるお客さまサービス部の担当者に聞いた話なのですが、避難生活で提供された物資は弁当やラーメンなどが続き塩分濃度が高いものも多いため、胃が痛くなり身体に負担がでてきたこともあり、その中で唯一負担なく食べられたものが『おかゆ』だったようです。味は、プレーン・玉子・梅・鮭が主要ですが、プレーンと梅が食べやすいという意見もあるようです」

ローリングストックを無理なく続けるためには?

備蓄した食品を食べた分だけ、次回の買い物で補充する習慣をつけること。そして、普段から家族が好んで食べているものを備蓄することがポイントです。

週に1回は備蓄品を使った献立を取り入れるなど、意識的に消費する機会を作るとローリングがスムーズに回ります。月に一度、買い物の際に備蓄食の在庫をチェックするようにすれば、補充漏れを防ぐことができるでしょう。また、Amazonなどネット販売の定期便購入をうまく活用して、週/月単位で届くようにして、賞味期限が一番古いものを利用するなど、無理なく賢く活用することで負担のないローリングストックが可能となります。

災害はいつ起こるかわかりません。ローリングストック法なら、日常生活の延長線上で無理なく備えられるため、防災対策の第一歩として最適です。まずは普段の買い物から、少し多めに食品を購入することから始めてみてはいかがでしょうか。

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