PROFILE この記事の登場人物

出相 貴士 総務部 防災管理課 課長/防災士(大東建託)
2004年入社。入社岩国支店(閉鎖)から7支店の勤務を経て、2026年4月から防災管理課に所属。各地で、直接お客さまと関わる業務を行う中、間接的に2014年8月の広島県広島市北部豪雨災害を経験、自然災害の脅威を目の当たりにする。2020年7月の熊本豪雨の復興にボランティアとして参加。会社の防災拠点として、福岡支店を「ぼくラボステーション」とし、備蓄品管理や地域イベントに参加。福岡市との防災協定締結にも参画した。
大東建託グループは、「地域の“もしも”に寄り添う」という防災理念のもと、さまざまな防災への取り組みを推進しています。災害時にお家でできる実践的な防災知識や方法を全11回に分けてご紹介。
今回は、賃貸住宅のデッドスペースを活かす収納術や押さえておくポイントについてご紹介します。
デッドスペースを活かす収納術とノウハウ

災害への備えとして、水や食料、防災グッズを備蓄しておくことの大切さは理解していても、「収納スペースが足りない」と感じる方は少なくありません。しかし、ちょっとした工夫を取り入れることで、限られた空間でも無理なく備蓄品を収納することが可能です。賃貸住宅では壁に穴を開けられない、収納スペースが少ないといった制約があり、防災専用のスペースを作ろうとすると、どうしても場所を占領してしまいます。
そこでオススメしたいのが、家全体の「デッドスペース」を見つけ、パズルのように配置する考え方です。
玄関クローゼットはすぐに持ち出せるものを
非常持出袋は玄関近くのクローゼットに入れて、懐中電灯・ヘルメット・スリッパも一緒にしておくと便利です。家族人数分を「色分け」して管理するのもオススメです。

家具の上や隙間を活用する
クローゼットの上部や、家具と天井のわずかな隙間は、意外と見落としがちな収納スペース。圧縮袋に入れた衣類や、軽量の備蓄食品を収納するのに最適です。ただ、地震の際にはモノが落下してきて怪我の原因になります。家具上にはベルトやゴムバンドでの固定、突っ張り棒などで落下防止の対策を行いましょう。

ソファやベッドの下を収納スペースに
薄型の保存食や水、衛生用品などを収納しておくのに便利です。キャスター付きの収納ケースを使えばソファやベッドの下も有効活用できるほか、重い飲料水の箱などもスムーズに出し入れできるようになります。

床下収納やキャリーケースなどのデッドスペースを上手に使う
普段利用しない床下収納や、あまり活用しないキャリーケースなども収納スペースに代わります。キッチンに床下収納がある場合、調味料と一緒に非常食を並べておくこともオススメです。

「スマート収納術」で重要なポイント
賃貸でも実践できるスマート収納術では、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 分散収納を心がける
- 取り出しやすさを優先
- ラベリングで「見える化」
- ローリングストックとの連動

すべてを一箇所にまとめようとせず、キッチンや寝室、玄関など複数の箇所に分散させることで、災害時に一部が取り出せなくなっても他の場所から確保できます。
頻繁に使うものや緊急時に必要なものは、手の届きやすい場所に備蓄しておくと、いざというときにすぐに取り出せる場所に配置しましょう。一方で、長期保存する食料品や季節ものの防災グッズなどはクローゼットや押し入れなど、普段はあまり目につかない場所を活用します。

備蓄品を管理する際は、「どこに何があるか」を示すラベリングを活用し、透明な収納ケースに入れることで、中身や賞味期限も分かるようになります。こうしたポイントを抑えつつ、普段の食品を少し多めに買い、使ったら補充する「ローリングストック」の習慣と組み合わせることで、自然と災害時の備蓄対策を行うことができるでしょう。
賃貸住宅でもデッドスペースを見つけ、ライフスタイルに合った備蓄品の収納方法を取り入れることで、安心と快適な暮らしを両立させましょう。





















