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日頃からの備え:住まいの安全対策と防災グッズの用意が肝心【自宅の防災シリーズ Vol.07】

2026.05.14
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日頃からの備え:住まいの安全対策と防災グッズの用意が肝心【自宅の防災シリーズ Vol.07】

PROFILE

出相 貴士

出相 貴士 総務部 防災管理課 課長/防災士(大東建託)

2004年入社。入社岩国支店(閉鎖)から7支店の勤務を経て、2026年4月から防災管理課に所属。各地で、直接お客さまと関わる業務を行う中、間接的に2014年8月の広島県広島市北部豪雨災害を経験、自然災害の脅威を目の当たりにする。2020年7月の熊本豪雨の復興にボランティアとして参加。会社の防災拠点として、福岡支店を「ぼくラボステーション」とし、備蓄品管理や地域イベントに参加。福岡市との防災協定締結にも参画した。

大東建託グループは、「地域の“もしも”に寄り添う」という防災理念のもと、さまざまな防災への取り組みを推進しています。災害時にお家でできる実践的な防災知識や方法を全11回に分けてご紹介。

今回は、「住まいの備えと防災グッズ」についてご紹介します。

集合住宅ならではの「困りごと」

集合住宅ならではの「困りごと」

災害はいつ発生するかわかりません。いざという時に命を守るためには、毎日の生活環境を見直し、日頃から備えを万全にしておくことが重要です。地震や台風などの災害時、避難経路となる廊下や階段に物を置いておくと、通行の妨げになるだけでなく、家具の転倒や出入り口の封鎖により、室内に閉じ込められる危険があります。特に、逃げ道となるベランダや廊下に物が溢れていると、避難が遅れ、火災などに巻き込まれるリスクが高まります。

マンションやアパートなどの集合住宅には、一戸建てとは異なる防災上の課題があります。エレベーターが止まれば高層階からの避難が難しくなり、ライフラインが途絶えれば多くの世帯が一度に影響を受けます。また、共用部分の避難経路や防災設備を事前に把握しておかないと、いざという時に混乱が生じる恐れがあります。

事前の備えで被害を最小限に

集合住宅での防災対策は、「共用部分のルール把握」「室内の安全対策」「防災グッズの準備」の3つが重要です。

① 共用部分のルール把握

  • 廊下や階段、避難経路に私物を置かない
  • 非常口・非常階段・消火器・避難はしごの位置を事前に確認する
  • エレベーター停止時の避難ルートを家族で共有しておく
  • 管理組合や管理会社が定める防災ルールをあらかじめ把握する

② 室内の安全対策

室内の安全対策に関しては、まず家具の配置を見直しましょう。背の高い家具は壁に固定し、寝室には倒れやすいものを置かないようにします。また、窓ガラスには飛散防止フィルムを貼り、食器棚の扉には開放防止ストッパーを取り付けることで二次被害を防ぐことにもつながります。そして、家具が万が一倒れても、「寝床を直撃しない」「ドアを塞がない」向きに配置するのが鉄則です。特に避難経路となる動線をしっかり確保するためには、家具をL字型に配置したり、突っ張り棒やL字金具で固定したりする対策が有効です。

③ 防災グッズの準備

さらに集合住宅では、「在宅避難」を見据えた防災グッズを用意しておくといいでしょう。

  1. 3日分の飲料水(1人1日3Lが目安)
  2. レトルト・缶詰・栄養補助食品などの常温保存できる非常食
  3. モバイルバッテリー、充電ケーブル、乾電池、ラジオ
  4. 常備薬・生理用品・乳児用品などのパーソナルアイテム
  5. 簡易トイレ、ウェットティッシュ、ポリ袋

これらの防災グッズは、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が理想です。集合住宅では避難時に持ち出しやすいリュック型の防災バッグが便利です。ただ、防災グッズを揃えていても、置き場所がわからなければ意味がありません。そのため、玄関や寝室など、逃げる動線上の近くにまとめておき、緊急時にはすぐに持ち出せるように保管するのが重要です。

防災グッズの準備

過去の震災から学ぶ「日頃からの備え」

阪神・淡路大震災の犠牲者の多くが家具の転倒による圧死や、散乱した食器・ガラス破片で足を負傷し、火災から逃げ遅れたことが判明しています。また、東日本大震災では、首都圏のマンション等でエレベーターが長時間停止し、地上に降りられない「閉じ込め」や「高層難民」が続出しました。さらに食料や簡易トイレの備えがないために、住み慣れた自宅での「在宅避難」を断念せざるを得ないケースも多く見られました。

このような過去の事例を「自分ごと」として捉え、室内の安全対策や防災グッズの備蓄を欠かさないようにしましょう。

防災グッズの準備
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