PROFILE この記事の登場人物

出相 貴士 総務部 防災管理課 課長/防災士(大東建託)
2004年入社。入社岩国支店(閉鎖)から7支店の勤務を経て、2026年4月から防災管理課に所属。各地で、直接お客さまと関わる業務を行う中、間接的に2014年8月の広島県広島市北部豪雨災害を経験、自然災害の脅威を目の当たりにする。2020年7月の熊本豪雨の復興にボランティアとして参加。会社の防災拠点として、福岡支店を「ぼくラボステーション」とし、備蓄品管理や地域イベントに参加。福岡市との防災協定締結にも参画した。
大東建託グループは、「地域の“もしも”に寄り添う」という防災理念のもと、さまざまな防災への取り組みを推進しています。災害時にお家でできる実践的な防災知識や方法を全11回に分けてご紹介。
今回は、防災に関するポイントをクイズ形式で紹介します。災害時に情報が錯綜しやすくなる状況下で惑わされないための心構えや、情報を見極めるポイントについて学んでみましょう。
災害時に惑わされないための「防災クイズ01」
災害時に「どの情報を信じるべきか」「どの行動が適切か」を見極めて、冷静な判断を下すためには、日頃から情報リテラシーを高めておくことが重要です。以下のクイズで、あなたの判断力をチェックしてみましょう。

第1問
大地震の直後、SNSで「近所の動物園からライオンが逃げ出した!」という、街中にライオンがいる写真付きの投稿を見つけました。近隣住民に危険を知らせるため、すぐに拡散(シェア)すべきでしょうか?
A. すぐに拡散して多くの人に知らせる
B. 投稿者のアカウントや他の情報源を確認してから判断する
C. 無視して何もしない
▼▼▼
答えは……?
▼▼▼
【答え】B
SNSの情報は、必ずしも正確とは限りません。投稿者が信頼できる公的機関や報道機関か確認し、複数の情報源で照合することが大切です。自治体の公式アカウントや防災アプリ、テレビ・ラジオなど、信頼性の高い情報源をチェックしましょう。安易な拡散は、デマの拡大につながります。
第2問
「〇〇避難所で支援物資を無料配布中」というメッセージが回ってきました。近所なので取りに行こうと思いますが、どうしますか?
A. 自治体のサイトやラジオ等の公式情報で確認する
B. 自治体や避難所に電話して確認する
C. すぐに避難所へ向かう
▼▼▼
答えは……?
▼▼▼
【答え】A
支援物資の配布情報も、誤情報が拡散されやすいテーマです。実際には配布されていないのに人が集まり、避難所の運営に支障をきたすケースがあります。SNSで出回っている情報を鵜呑みにせず、自治体のサイトやラジオ公式な情報源で確認してから行動しましょう。
また災害時に個別の確認電話が殺到すると、避難所や自治体の回線がパンクし、緊急連絡を妨げる原因になります。
第3問
地震発生後、SNSで「水道水に有害物質が混入している可能性があるので飲まないように」という情報を見ました。どう行動しますか?
A. すぐに備蓄水を飲み、水道水は使わない
B. 自治体の公式発表を確認するまで判断を保留する
C. 情報を信じて近所の人にも伝える
▼▼▼
答えは……?
▼▼▼
【答え】B
水道水に関する情報は、水道局や自治体が公式に発表します。SNS上の未確認情報を鵜呑みにせず、公式発表を待ちましょう。過去には、こうしたデマにより不要な混乱が生じた事例がありますので、不安な場合は公式発表があるまで水道水の飲用を控え、備蓄水を使用しましょう。
【まとめ】情報を見極めるためのポイント
① 災害時のデマや誤情報に注意
災害発生時、スマートフォンやSNSは「安否確認」や「最新情報」を得るための欠かせないツールです。しかし同時に、人々の不安な心理につけこむような「デマ」があっという間に広がる危険性もはらんでおり、「何を信じて行動すべきか」の判断が難しくなることが課題です。デマや誤情報を信じて避難が遅れる、備蓄を怠るなど、ちょっとした判断ミスが二次被害の拡大につながるケースもあります。

また、善意での情報共有であっても、出どころが不明確な情報が拡散されることで混乱を招くことも少なくありません。こうした状況では、情報を見極める力が不足していると、不安や焦りから誤った行動を取ってしまうリスクが高まります。
② 情報を「鵜呑みにせず、確かめる」ことを習慣づける
いざというときに情報に惑わされないために重要なのは、「情報を鵜呑みにしない力」と「正しい情報源を知ること」です。公的機関や自治体、気象機関などの信頼できる情報を優先的に確認し、SNSで見かけた情報は必ず出どころや更新日時をチェックする習慣をつけることが大事です。

参考にしておきたい防災関連サイト例
習慣づけたい3つのポイント
| 項目 | リスク |
|---|---|
| 発信元は信頼できるか | 匿名のアカウントや「友達の友達から聞いた」といった伝聞ではなく、国や自治体、警察、消防、インフラ企業(電力・水道など)の「公式発表」であるかを確認する |
| いつの情報か | 過去の災害の写真が、あたかも今起きていることのように出回ることがあるので、必ず投稿の日時をチェックする |
| 他の情報源で裏を取る | SNSだけでなく、テレビ、ラジオ、自治体の公式ホームページなど、複数の情報源と照らし合わせる |
災害時は誰もが不安になります。だからこそ、真偽不明な情報に振り回されないことを意識し、「迷ったら拡散しない」「公式情報を探す」という冷静な行動を取ることが、身の安全や命を守る最大の備えとなります。



















