PROFILE この記事の登場人物

ひとみ ライター
鎌倉在住歴7年。鎌倉地域Webメディア「かまくらいふ」と、招き猫キャラクター「かまにゃん」を運営。「旅するように暮らせる街」鎌倉の魅力を地元目線で発信しています。本業では「鎌倉リノベーション株式会社」の事業統括として、住まいづくりのサポートやリノベーションのアドバイスを行っています。
東京都心から電車で約1時間と便利な立地ながら、海と山に囲まれた自然豊かな環境が魅力の鎌倉。歴史ある寺社仏閣や四季折々の風景に心ひかれ、観光だけでなく多くの人が「いつか住んでみたい!」と憧れを抱く街としても人気です。
今回は、鎌倉在住歴7年にして鎌倉地域Webメディア「かまくらいふ」運営者であるライター・ひとみが、ガイドブックには載っていない鎌倉のリアルな住み心地を深掘り取材しました。
鎌倉エリアってどんな街?

神奈川県南東部に位置する鎌倉市は、海と山に囲まれた自然豊かな古都です。JR横須賀線や湘南新宿ライン、江ノ島電鉄、湘南モノレールが利用でき、横浜や東京へのアクセスも良好なことから、都市部へ通勤する人やテレワーカーにも人気があります。
人口は約16万8,000人(2026年6月1日時点)で、大きく分けると鎌倉・大船・深沢・玉縄・腰越の5つのエリアから成り、それぞれ異なる魅力を持っています。

街には長く住んでいる地元の方をはじめ、子育て世帯や移住者、クリエイター、自営業者、シニア層、海外の方など多様な人々が暮らしています。地元愛が強い人が多く、ビーチクリーンを始めとした学生団体、NPO(民間非営利団体)など多くの取り組みやコミュニティーが存在するのも鎌倉の面白いところ。
大型チェーン店よりも古民家カフェやベーカリー、雑貨店、設計事務所といった、個性豊かな個人店や企業が多いのも特徴です。歴史や文化をはじめ、海や山などの自然が身近にあり、桜・紫陽花・紅葉など四季の移ろいを感じながら暮らせる鎌倉。「便利さ」だけではなく、「豊かさ」や「自分らしい暮らし」を大切にしたい人々から選ばれ続けている街です。
地元住民行きつけ!とっておきのオススメスポット10選
ここからは、思わず「鎌倉に住んでみたい!」と感じるような、地元住民だからこそ知っているオススメスポットをご紹介します。
定番の観光名所だけではなく、地元の人が日常的に利用する公園や海辺の散歩コース、休日に足を運びたくなるカフェやベーカリー、長年愛され続ける名店まで幅広くピックアップしました。いずれも、観光ではなかなか気付けない、「暮らす街」としての鎌倉の魅力が詰まったスポットばかり。実際に住むからこそ味わえる、この街ならではの豊かな日常を感じていただけるとうれしいです。
01.鶴岡八幡宮・高徳院

「鶴岡八幡宮」と「高徳院」は、鎌倉といえば外せない観光スポットですが、特にオススメしたいのが「朝の鶴岡八幡宮」と「夜の高徳院」です。朝の鶴岡八幡宮は凛とした空気がとても心地よく、人の少ない境内をゆっくり歩いていると、心まで浄化されていくような感覚になります。そして夜の高徳院では、大晦日には夜間拝観が行われ、月明かりに照らされた大仏様を見ることができます。幻想的で静かな夜の鎌倉で味わう特別な時間です。
スポット情報
- 神社名:鶴岡八幡宮
- 開門・閉門時間:6:00~20:00
- 定休日:年中無休
- 住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
- 公式サイト
- 寺院名:高徳院
- 開門・閉門時間:4〜9月 8:00~17:30、10〜3月 8:00~17:00(入場は閉門15分前まで)
- 定休日:年中無休
- 住所:鎌倉市長谷4丁目2番28号
- 公式サイト
02.盆踊り
なみおと盆踊り祭夏の風物詩である盆踊りですが、鎌倉の盆踊りは一味違います。由比ヶ浜海岸や材木座海岸などで行われる「浜の盆踊り」は、生バンドの迫力あるサウンドに耳を傾けながら、ビーチの潮風に吹かれる、気持ちのいい時間が過ごせるのが特徴。秋に入っても、稲村ヶ崎公園で行われる「なみおと盆踊り祭」があります。“絶景と踊ろう”がコンセプトで、海と富士山と夕陽という最高のロケーションの中、生バンドの演奏をバックに踊れるぜいたくなイベントです。
イベント情報
- イベント名:浜の盆踊り
- 開催時期:例年8月下旬
- 開催場所:由比ヶ浜海岸(鎌倉市由比ガ浜4丁目)
- 公式サイト
- イベント名:なみおと盆踊り祭
- 開催時期:例年10月中旬
- 開催場所:稲村ヶ崎公園(鎌倉市稲村ガ崎 1 丁⽬ 19)
- 公式サイト
03.たからの庭

写真提供:たからの庭北鎌倉は浄智寺の谷戸にある、シェアアトリエハウスです。古民家にこけむした屋根、谷戸には季節の草花が咲き誇り、まるでジブリ映画に出てきそうなかわいらしい世界観が広がっています。私が特にオススメしたいのが、「たからの庭」で開催されるイベント。手創り市&陶器市では、お庭に地域の方々のすてきなハンドメイド作品が、にぎやかに並びます。誰でも気軽に楽しめる陶芸体験は毎日開催されています(予約制)。夜のイベントでは、ボサノヴァLIVEや天体観測などが開催されることも。
店舗情報
- 店舗名:たからの庭
- 営業時間:10:00~16:00(イベントにより予約制)※金土日祝11:00~16:00は予約なしでも来場可
- 定休日:不定休
- 住所:鎌倉市山ノ内1418
- 公式サイト
- 参考サイト
04.MOKICHI KAMAKURA


湘南に残された最後の蔵元「熊澤酒造株式会社」が運営するイタリアンレストランです。旧神奈川県鎌倉加圧ポンプ所をリノベーションした店内は、モダンかつノスタルジック。料理は一皿一皿が色鮮やかで美しく、和の要素も取り入れられています。酒粕を使ったチーズケーキなど、酒造メーカーならではのメニューも。同店を訪れたら絶対に楽しんでほしいのが、オリジナルのお酒! 手作りの少量生産による良質な日本酒「天青」や、パッケージもかわいいクラフトビール、吟醸粕を再発酵させて造った蔵元ならではのジンなど、ラインアップも豊富です。
店舗情報
- 店舗名:MOKICHI KAMAKURA
- 営業時間:ランチ11:30~14:30、カフェ14:30~15:30(L.O.15:00)、ディナー 平日17:30~21:00 土日祝17:00~21:00(どちらもL.O.20:00)※7~8月はサマータイム営業をしているため、詳しくは公式サイトをご確認ください
- 定休日:火曜日 ※月によって異なるため、公式サイトをご確認ください
- 住所:鎌倉市長谷4-6-12
- 公式サイト
- 参考記事
05.丸七商店街&御成通商店街


夕方から地元の人たちでにぎわうのが鎌倉駅周辺の丸七商店街&御成通商店街。丸七商店街は昭和レトロな雰囲気で、人気の炭火の焼き鳥屋をはじめ、おいしい海鮮で飲めるすし屋、おでん屋などが立ち並びます。御成通商店街は個性派の飲み屋が並び、丸七商店街よりちょっと洗練された雰囲気。最近注目しているのが、2026年3月にオープンした「柚月木(ユツギ)」さん。なんと生花を眺めながら、ナチュラルワインやクラフトビールを楽しめる角打ちです。お花に癒やされながら洗練された雰囲気とすてきな店主さんとの会話を楽しめます。
スポット情報
- スポット名:丸七商店街
- 営業時間と定休日は各店舗による
- 住所:鎌倉市小町1丁目3-4
- スポット名:御成通商店街
- 営業時間と定休日は各店舗による
- 住所:鎌倉市御成町9
- 店舗名:柚月木
- 営業時間と定休日は日によるので、Instagramで要確認
- 住所:鎌倉市御成町10-3 1E
06.北鎌倉台商店街


山の上にある立地から「鎌倉のチベット」と呼ばれ、かつてはニュータウンとして栄えていましたが、時代の流れとともに商店街は閉店しシャッター街になったものの、最近は再び活気を取り戻しつつあります。 極薄たい焼やうぐいす豆あんの一風変わったたい焼きが楽しめる「一丁焼き こたろう 北鎌倉天空店」、地元の人たちが夜な夜な集う「焼き鳥居酒屋 山や」、行列ができる人気パン屋「Cailloux(カイユー)」など、個性あふれる魅力的なお店が軒を連ねています。地域の人たちの愛情や温かさを感じられる商店街です。
スポット情報
07.サカナヤマルカマ

鹿児島県阿久根市や小田原などから直接仕入れた鮮魚が並び、移動販売や食育もしているちょっとユニークな魚屋さんです。特にお気に入りのポイントは、なんと魚屋の軒先で飲みながら出来立ての魚料理を楽しめるところ! 特に揚げたての魚のフライは絶品で、ビールとの組み合わせは最高。プロの料理人による手づくりの日替わり総菜やお刺身などを毎日販売しています。魚をおいしく食べる知識や技術を伝えながら、地域や世代を超えたつながりを生み出している、愛情たっぷりの魚屋さんです。

店舗情報
08.ハルバル商店


「ハルバル商店」は店主が全国を巡り、よりすぐりのアイテムを届けてくれる雑貨店です。食器やアクセサリー、花瓶など、並ぶアイテムはどれもセンス抜群。でも、このお店の魅力は“物”だけではありません。作り手さんの想いや背景まで丁寧に伝えてくれるので、気付けば一つひとつに愛着が湧いてきます。時には、店主さんがお茶でもてなしてくれることも。すてきな雑貨を眺めながら、ほっとひと息つける、なんとも心地よい空間。まさに“ハルバル”訪れたくなるお店です。
店舗情報
09.かまくら駅前蔵書室

かまくら駅前蔵書室(通称カマゾウ)。“図書室”と聞くと静かな場所を想像しますが、ここはなんと「私語解禁」。偶然居合わせた人同士で会話が弾み、新しい出会いや発見が生まれる、地域のよりどころのような場所です。さらに、さまざまなワークショップやイベントが開催されていて、みんなの「好き」を応援してくれるのもカマゾウの魅力。鎌倉自慢大会や紙を折る会など、ユニークな企画が日々行われています。私自身も、旅の報告会や「かまにゃん記者会見」を開催しました。
店舗情報
- 店舗名:かまくら駅前蔵書室
- 営業時間:12:00~20:00
- 定休日:月・火・水
- 住所:鎌倉市小町1-4-24起業プラザビル3F
- 公式サイト
10.関係案内所「はつひので」


ここは関係案内人が在中し、人と人、人と地域のご縁をつないでくれる“地域の居場所”です。毎週水曜日に開催される「自炊の日」は、おいしいごはんを一緒に食べてまちの関係性をつくる日。コワーキングスペースとしても利用できるので、まずは気軽に立ち寄ってみるのもオススメです。近くにあるスペシャリティコーヒーのお店「CALENDER Coffee」で地元の方と会話を楽しんだり、老舗銭湯「清水湯」でひと息ついたり。鎌倉ローカルな時間をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
店舗情報
今回訪れたオススメスポットはこちら!
鎌倉エリア、実際の住みやすさは? 地元住民へのインタビュー
鎌倉エリアの魅力、お分かりいただけたでしょうか? 歴史や文化を身近に感じられる街並み、美しい海や豊かな緑に囲まれた自然環境、そして都心へのアクセスの良さがそろう鎌倉は、多くの人をひきつける特別な街です。
大東建託が実際に住んでいる方を対象に調査した「街の住みここちランキング」のアンケートでも、「交通利便性が高い」「自然が身近にある」などの声が寄せられました。
居住者コメント
| コメント① | JR線が複数通っており、県内どこへ行くにもあまり困らない。商店街や駅ビルはちょうどいい規模感なので人混みに疲れることもない。 |
| コメント② | 自然、緑の風景が豊かで落ち着ける環境。都心への交通機関も数線あり安定している。スーパー、商店街、病院、公共施設なども充実していて住みやすい。 |
| コメント③ | 医療機関や役所などが近くにあり、日常生活で必要な衣食も徒歩圏内にあるので大変便利。商店街も活気があり、観光客も見かけるくらいなので町全体がにぎわっていると感じる。都内へのアクセスも電車一本で行けるので良い。 |
それでは、住民たちへのインタビューで、さらに鎌倉エリアの住みやすさを深掘りしていきます。
住民の声01「優しく前向きな人が多い街」(在住歴20年のHさん)

最初にお話を伺ったのは、「ゴミフェス532」など地域でさまざまな活動を積極的に行っているHさん。
Q1.鎌倉エリアに住んだきっかけを教えてください。
Q2.鎌倉エリアの住み心地はいかがでしょうか?
Hさん「好きなことをやっているので最高です。あと、自分の街を好きな人が多くて楽しいです。シビックプライド(街に対する誇りや愛着)が高いエリアだと思いますね。物価が高い、江ノ電は人がいっぱいなどのデメリットもありますが、自然とのバランスがよく子育てもしやすい環境です。特に私が住んでいる腰越エリアは、鎌倉というよりかは湘南っぽくて、よりゆるやかな空気感があります。地域住民でマルシェやイベントを開催し街を盛り上げています」
Q3.鎌倉で活動していて気付きなどありますか?
Hさん「私は鎌倉市を発祥とする市民発信のごみ削減・循環型社会を目指す体験型プロジェクト『ゴミフェス532』と、文部科学省の『共創の場形成支援プログラム』に携わってきました。鎌倉市は、10万人以上50万人未満の中都市の中でもリサイクル率ナンバーワンで59.8%もあるんです。活動を通して思うのは、鎌倉には優しい人が多いこと。木とかゴミとかを粗末にしない。他のエリアだと共感されにくい取り組みも、共感して一緒に活動してくれたり、応援してくれたりします。今後も好きなことをやり続けて、街にとっていい取り組みを若い世代にバトンを繋いでいきたいと思っています」
住民の声02「好奇心旺盛な人が多い街」(在住歴6年のKさん)

次に、オススメスポットでも紹介した「関係案内所 はつひので」から、代表のKさんにお話しを聞くことができました。
Q1.鎌倉エリアに住んだきっかけを教えてください。
Kさん「仕事です。以前は都内の人材会社で働いていて、バンコク2年、都内に1年住んでいました。会社では日本で働きたい海外の方向けに中国語のメディアを運営していたのですが、地域とつながる起業支援施設『HATSU鎌倉』で働くことになり、移住と転職することを決めました」
Q2.鎌倉エリアの住み心地はいかがでしょうか? また、よく行くお店などがあれば教えてください。
Kさん「風が良く通り、気持ちがいい街です。あとコミュニティーがあることが鎌倉らしいと思っています。まちの設計なのか、どんどん知り合いが増えていくのが面白い。みんな顔見知りになっていくんです。でもいい意味でお互い関心がないから逆に住みやすいです。よく行くお店は、山形料理の『ふくや』、インドカレーの『喫茶邂逅 鎌倉』、鎌倉大根が楽しめる『福鳥』、はつひのでの近所のコーヒースタンド『CALENDER Coffee』です」
Q3.鎌倉で事業を行っていて気付きはありますか? 今後の展望も教えてください。
Kさん「鎌倉には好奇心旺盛な人が多いと思っています。私たちの取り組みにも、『面白いですね!』『何やってるの?』と声をかけてくれる。鎌倉だから続けてこられた事業だと思っています。それから、旅好きの人が多い印象です。気軽に話しかけてくれたりして、新しい出会いが好きで陽キャな人が多いかも(笑)。今後は海外の方と鎌倉をつなぐ取り組みもしていきたいですし、”関係案内人”という業種を仕事として確立できるように、頑張っていきたいですね」
住民の声03「主体的に動く人が多い街」(在住歴30年のTさん)

最後は、こちらもオススメスポットで取り上げた「サカナヤマルカマ」のTさんにお話しを伺いました。
Q1.鎌倉エリアに住んだきっかけを教えてください。
Tさん「以前は都内に住んでいて、日本とオーストリアやドイツを行ったり来たりする転勤族でした。終のすみかを探し求めて、夫の実家がある鎌倉エリアに住み始めました」
Q2.鎌倉エリアの住み心地はいかがでしょうか? また、よく行くお店などがあれば教えてください。
Tさん「『住めば都』と言いますか、とても気に入っています。住んでいる今泉台は鎌倉駅周辺や大船駅周辺よりのんびりしていて緑も多く、住みやすくて子育てもしやすい環境です。よく行くお店は『坂ノ下 田茂戸』さん。その月の旬の食事を楽しむことができます」
Q3.鎌倉で魚屋さんを営んでいて、面白いと思うことはありますか?
Tさん「鹿児島や小田原の産地直送の天然魚にこだわり、さまざまな種類の魚を取り扱っているのですが、鎌倉の人は珍しい魚も簡単に食べます(笑)。何でも、面白がってくれる印象があります。それから、主体的に動く人が多い印象ですね。お店がある北鎌倉台商店街は、人口減少と高齢化で少し前まではシャッター街になっていたんですが、移住者や若い人たちと一緒にイベントをし商店街を住民に解放して盛り上げてきました。今では今泉台内外から商店街に人が集まり、活気を取り戻しつつあります」
鎌倉エリアは“自然や観光を楽しめるだけでなく、好奇心旺盛な住民が愉快な街”でした
四季折々の自然や海、山、歴史、文化、グルメなど、多くの魅力が詰まった鎌倉。住んでいる人たちも好奇心旺盛でフレンドリー。それぞれが好きなことを楽しみながら、自分らしく暮らしている印象があります。観光だけではもったいない。旅するように暮らせる街。ぜひ、住むような気持ちで鎌倉を楽しんでもらえたらうれしいです。
鎌倉エリアをはじめ、神奈川県の住みやすさについてもっと深く知りたい方は、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2026 駅ランキング <神奈川県版>」を参考にしてみてください。
※本記事の内容は、掲載時点の情報です。記載されている会社名、サービス名、役職・肩書などは、現在と異なる場合があります。




















「夫が鎌倉に住んでいたことがきっかけです。もともとは都内在住で、街のブランディングの仕事をしていました。結婚を機に都内から鎌倉(腰越)に引っ越して、電車で都内に通勤するようになりました」