
PROFILE この記事の登場人物

渡邉 彩香 プロゴルファー
1993年9月19日生まれ。静岡県熱海市出身。大東建託所属。9歳からゴルフを始め、2008年に日本ジュニア選手権を制覇。2009年からナショナルチームに入り、2011年の第32回全国高等学校ゴルフ選手権大会で全国制覇。2012年7月、プロテストに合格。2014年3月、「アクサレディスゴルフトーナメント」でプロ初優勝。その後、2015年に「ヤマハレディースオープン葛城」「樋口久子 Pontaレディス」、2020年に「アース・モンダミンカップ」、2022年に「ほけんの窓口レディース」、2025年に「大東建託・いい部屋ネットレディス」で優勝。プロ通算6勝。
各分野で活躍するトップランナーに、生まれ育った街の魅力や思い出を語り尽くしてもらうシリーズ企画「わたしの地元のいいところ」。
記念すべき第一回を飾るのは、9歳でゴルフを始め、学生時代から頭角を現した大東建託所属の渡邉彩香プロ。2014年にプロ初優勝を果たし、これまでにツアー通算5勝を上げるなど、目覚ましい結果を残してきました。結婚後も故郷の熱海で暮らす渡邉プロは、遠征が続く日々でも、時間が空けば自宅に帰るほどで、他の地域に住むことは一度も考えたことがないと言います。そんな渡邉プロの地元愛やライフスタイルに迫ります!
ずっと応援してくれるから「何かできないかな」って気持ちになるんですよ

小さい頃から行きつけのお店はありますか?
渡邉「小学生の頃から行ってる昔ながらの洋食屋さんが、めっちゃおいしくて。昔ながらのお店といっても堅苦しい雰囲気ではなく、すごく入りやすいお店です。エビフライなどの揚げ物や生姜焼きがあって、メニューは昔からほとんど変わっていないと思います。私はそこのハヤシライスが大好きで、ちょこちょこ食べたくなります。私のハヤシライスのイメージはこの店で固定されているので、おうちでも他のお店でも食べないんですよ(笑)。昔は地元の人しか行かないようなお店だったんですが、今はネットで情報が出ているので、観光客の方がこられます。近くに來宮神社があって、その流れで立ち寄る人も多いみたいですね」
飲食店の他に思い出のお店を教えてください。
渡邉「南東部の網代という地域に『弁天ひもの店』という干物屋さんがあるんですが、私の親戚がやっているんです。いつも、そこで干物をもらっていたので、干物を買うという感覚がなくて(笑)。スーパーで干物が売っているのを見ると不思議な感じがします。干物屋さんつながりで、漁師さんから直接魚をもらうこともあります。私が活躍すると金目鯛を持ってきてくれたり、素潜りで獲った小さいアワビやサザエをくれたりしてありがたいです」
ぜいたくですね~。
渡邉「地元の食べ物が一番おいしいと思います。特に魚は家で食べることが多くて、外ではあまり魚を食べようという気にはならないですね。主人は埼玉出身なんですが、熱海の魚のおいしさにびっくりしていました。いまだに『何食べたい?』と聞くと、『魚がいい』と言われます(笑)」
熱海ならではの思い出深い行事はありますか?
渡邉「7月に開催される『熱海こがし祭り』というお祭りには毎年参加していました。町内ごとに山車(だし)に乗って太鼓を叩いて、競い合うんです。最優秀賞を目指すため、太鼓の練習はみんな真剣でしたね。本番当日の2週間前になると毎日練習があって、ゴルフの練習を休んで参加していました。プロになってからも何回か参加したんですが、町内の友達と山車の上で顔を合わせることもありました」
これだけ地域に密着していると、ゴルフで結果を出したときの地元の方からの応援も盛大でしょうね。
渡邉「私が優勝したときは、町内の方が『優勝おめでとう』という横断幕を作ってくれて、市役所に掲げてくれます。小さい頃から私を知っている人からしたら『まさかプロになるなんて……』という感覚だったと思いますが、ずっと応援してくれているのでうれしいです」
渡邉プロは熱海が災害に遭ったときに、積極的に寄付を行っていますよね。
渡邉「地元の方々が応援してくれる環境で育ったので、意識せずとも地元愛が育まれたと思います。災害に遭ったときも、身近に困っている方がたくさんいたので、『何かできないかな』という気持ちは自然と湧きました」
私にとって熱海は、最高のリラクゼーションですね
ご結婚されてからも地元を離れていないそうですね。
渡邉「結婚するとき、主人に地元を離れたくないという話をしたんですが、熱海に残ることに賛成してくれました」
ご結婚をはじめライフステージが変化していくにつれ、地元に対する想いが変わってきてところもありますか?
渡邉「それほど変わっていないですね。結婚前から、試合が終わったら必ず熱海に帰りたいという気持ちが強くて。例えば九州で連続したツアーがあっても、1日でも休みがあったら、一度熱海に戻ってから次の試合地に向かうような生活をしています。当初、主人はそんな私を見て驚いていました(笑)」
最後に改めて、渡邉プロにとっての地元・熱海はどんな場所でしょうか。
渡邉「私は昔から都会への憧れがなくて、自然に囲まれた環境が大好きなんです。日頃から早寝早起きを心がけているのですが、熱海の朝が本当に素晴らしくて。目を覚ますと、リビングに朝日が差し込んできて、一日の始まりを感じるんですよね。空気が違うというと大げさかもしれませんが、いるだけでモチベーションも回復します。長期間の遠征で疲れることもありますが、地元に帰ることでリセットされて、また頑張ろうという気持ちになります。だから私にとって熱海は、最高のリラクゼーションですね」




















