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住まいと暮らし

知っておきたい“ガスのキホン” と最新事情。日々の暮らしでは? 災害時は? あれこれ疑問を聞いてみた

2025.03.28
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知っておきたい“ガスのキホン” と最新事情。日々の暮らしでは? 災害時は? あれこれ疑問を聞いてみた

PROFILE

鈴木 将粋

鈴木 将粋 浜松販売所(ガスパル)

2021年4月、株式会社ガスパルに入社。浜松販売所にて勤務。

神永 紗緒里

神永 紗緒里 保安管理部 次長(ガスパル)

2013年4月、株式会社ガスパルに入社。西東京販売所、戸塚販売所を経て、本社に異動。TQM課、人事企画課、採用課、広報課などを担当。2024年4月より現職。

昨今、ガスの価格高騰がたびたびニュースで取り上げられています。ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響を受け、政府が補助金制度を導入するなど、ガスをめぐる状況は大きく変化しています。調理やお風呂、暖房など、ガスは私たちの日々の暮らしに欠かせない存在。しかし、その役割や安全対策について、意外と知らないことも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、大東建託グループで、ガスの販売事業を展開する「ガスパル」の神永紗緒里さんと鈴木将粋さんに、ガスの基礎知識や最新の動向、安全に使うためのポイントなどを教えていただきました。

ガスを安全に使うために。日々の暮らしで気をつけること

ガスは日頃から安全に使うことが大切。日々の生活の中で気をつけるべきポイントも聞いてみました。

日常的な場面で、ガスの安全対策として気をつけることはありますか?

株式会社ガスパル 保安管理部 次長 神永 紗緒里(かみなが・さおり) 神永

「ガスを安全に使用するために、日常生活で意識していただきたいポイントは以下の3つです」

  1. ガス機器の種類・使い方に注意する
  2. ガスホースの状態を定期的に確認する
  3. 安全装置の仕組みを知っておく
株式会社ガスパル 保安管理部 次長 神永 紗緒里(かみなが・さおり) 神永

「ガスコンロなどの機器を使う際はまず、ガスの種類が合っているかを確認しましょう。都市ガスとLPガス用の機器を間違えて使用すると、危険です。ガスコンロを使用する際には、コンロ横の壁にもご注意ください。例えば、二口・三口タイプの場合、壁側のほうが強火力だと、長時間使用することで壁の表面や内部の素材が高温にさらされ、炭化(熱によって徐々に黒く焦げる現象)することがあります。炭化が進むと、発火のリスクが高まり、最悪の場合火災につながる可能性もあります。そのため、使用時は壁から適切な距離を保つ、耐熱パネルを設置する、強火は壁とは逆側で使用するなど、安全対策を心がけてください。また、必ず換気をしたうえでご利用ください」

株式会社ガスパル 保安管理部 次長 神永 紗緒里(かみなが・さおり)
大東建託 ダイバーシティ推進部長 湯目由佳理 鈴木

「年末などでガスコンロを念入りに掃除するときは、ガス栓とガスコンロをつなぐホースがねじれたり抜けたりしないように気をつけましょう。そのまま放置するとガス漏れの原因になります。さらに、長年使用しているとホースのゴムが劣化したり、配管が錆びたりすることもあります。通常は4年に1度、ガス会社の点検が入るので、その際に私たちもきちんと確認しています」

大東建託 ダイバーシティ推進部長 湯目由佳理 神永

「とはいえガス漏れ事故に関しては、今ではよほどのことがない限り、家庭では起きにくいです。一般的にお部屋のガス栓も含めてガス設備には安全装置が備わっており、ガス機器の接続に異常があって大量にガス漏れした場合、ガスは自動的に止まります。ただ、まれではありますが、古い住宅だと安全装置がないときもあるので、当社では主に入居者さまの入退去のタイミングでガス交換を推奨しています」

株式会社ガスパル 浜松販売所 販売員 鈴木 将粋(すずき・しょうき) 鈴木

「ほかにも、ガスを長時間、継続使用していると、ガスコンロやガスメーターが異常を感知して自動的に止まることがあります。一回の煮込み料理などでガスコンロを使用し続けると状況にもよりますが2〜3時間ほどで止まりますし、シャワーでお湯を出しっぱなしにした場合も30分程度で止まります。夜遅くに帰宅して、お風呂に入ろうとしてそのまま寝てしまった、というケースはたまにあるんですよね」

株式会社ガスパル 浜松販売所 販売員 鈴木 将粋(すずき・しょうき)
ガスパルが何よりも「保安」を大切にする理由

2006年に経済産業省から行政処分を受けたガスパルは、その反省を活かし、「保安」最優先の企業づくりを進めてきました。社内では、当時のできごとを風化させないために年2回の『保安の日』を制定し、社員全員が初心に戻る機会を設けています。また、全社で保安に関するテーマでのグループ討議、スローガンの作成、保安技能コンテストや、保安を含む業務知識テストの実施なども続けています。

ガスパルが何よりも「保安」を大切にする理由

ライフスタイルが多様化しても、ガスは大事なインフラ

最後に、ガスパルの今後の展望について聞きました。

これからガスパルとして注力したい取り組みを教えてください。

株式会社ガスパル 保安管理部 次長 神永 紗緒里(かみなが・さおり) 神永

「近年、ライフスタイルが多様化しているので、進学や就職で一人暮らしを始めた居住者さまの中には、小さい頃からオール電化で過ごしてきて初めてガスを使う方もいらっしゃいます。また、外国人の居住者さまも増えていて、地震の発生自体が少ない地域出身の場合、震度5以上の揺れで自動的に止まると伝えても、安心できないという声もあります。そうしたガスに不慣れな居住者さまと私たちが接する機会は、基本的に供給開始時の点検調査やご案内のみ。だからこそ、ガスの使い方をより分かりやすくお伝えするように心がけています。当社の場合、以前は紙の文書でお伝えしていましたが、それだけだとニュアンスが伝わらないことも多いので、動画などを活用しながら臨場感を持って実感していただく取り組みを進めています」

株式会社ガスパル 浜松販売所 販売員 鈴木 将粋(すずき・しょうき) 鈴木

「ほかにも、子どもたちへの防災訓練も兼ねて、ガス機器の使い方や危険性を伝えています。私自身、初めてアルバイトをした飲食店で、危険なガスの使い方をしていました。普段、当たり前に使用していても、ガスについてよく知らない人は多いはず。そうした方に向けて、わかりやすく発信していきたいですね」

知っておきたい“ガスのキホン” と最新事情。日々の暮らしでは? 災害時は? あれこれ疑問を聞いてみた
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