
PROFILE この記事の登場人物

土屋 直人 株式会社ハンズ バラエティ・DIY商品部 DIY担当バイヤー
2004年新宿店入社。アウトドア、バッグ&トラベル、パーソナルスタイル、バラエティ、クラフトを担当し、渋谷スクランブルスクエア店勤務を経て、2024年からバイヤーに。店舗勤務での経験を生かしたお客さま視点で担当業務を進める。世の中のトレンドに興味があるため、担当部門外の情報も集めて自身の業務に生かしている。
寒さが厳しくなる季節、お部屋の中にいても「底冷えする」と感じることはありませんか? しかし、寒さの原因を理解し、適切な対策や物件選びのポイントを押さえることで、冬でも快適に過ごせる暖かいお部屋を手に入れることは可能です。
特に賃貸物件は、一戸建てや分譲マンションに比べると寒いイメージをお持ちの方も多いかもしれません。そこで、この記事では、DIYのプロであるハンズのバイヤー・土屋直人さんによる「賃貸でも手軽にできる寒さ対策」と、大東建託リーシング高岡支店の副店長・島田元晴さんによる「暖かいお部屋選びのポイント」をご紹介します。今年の冬こそ、暖かく心地よいお部屋で快適に過ごしましょう!
暖かさを左右する「断熱性能」とお部屋選びの4つのポイント

ここからは、いま住んでいるお部屋から引っ越しを検討している方へ、暖かいお部屋選びのポイントを大東建託リーシングの島田さんが紹介します。まずは、建物の暖かさに大きな影響をもたらす「断熱性能」について解説してもらいました。
「断熱性能」とは?
断熱性能とは、外の冷気や暑さを室内に伝えにくくし、室内の快適な温度を外に逃がさない性能のことです。この性能を測る指標が「断熱等級」であり、これは「建物からの熱の逃げやすさ(UA値)」と「建物への日射熱の入りやすさ(ηAC値)」の2つの点から建物を評価します。断熱等級はレベル1から7まで設けられており、等級が高いほど断熱性能も高くなります。
この性能が低いと、せっかく暖房で温めた空気がどんどん外に逃げてしまい、いくら暖房をつけても部屋が暖まりにくくなってしまうのです。
断熱性能が高い部屋のメリット
断熱性能が高い家に住むことは、単に「暖かい」というだけでなく、さまざまなメリットがあります。
島田「最大のメリットは、冷暖房の効率が良くなるため、無駄なエネルギー消費が減り光熱費の削減につながる点です。断熱性能が高いと、短時間の外出なら、暖房を消して出ても戻ってきたらまだ部屋が暖かさを感じられるほどです。また、結露の発生を抑える効果もあり、カビやダニの繁殖を防ぎ、アレルギー対策にもなります」
これらを踏まえて、お部屋選びの具体的なポイントを見ていきましょう!
暖かいお部屋選びのポイント01:築年数
まず確認したいのが築年数です。1999年以降、『省エネルギー基準』の改正が何度かあり、それに伴い築年数の浅い物件は断熱性能が高い傾向にあります。2025年以降は全ての新築住宅で等級4以上が義務化されています。
とはいえ、築年数が古くても適切なリフォームが施されていれば十分な断熱性能を持つ物件もありますので、築年数はひとつの目安として考えましょう。

暖かいお部屋選びのポイント02:窓の仕様
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会のデータによると、冬の暖房が効いた部屋から熱が逃げる割合は、窓からが約58%と最も高くなっています。
オススメは、複層ガラス(ペアガラス、トリプルガラス)を使用している物件。一般的な単板ガラスと比べ、2枚のガラスの間に空気層があることで断熱性が高くなっています。内見の際は、ガラスの端部を見てみましょう。複層ガラスの場合は2枚のガラスの間に空間があります。
サッシも重要なチェックポイント。熱を伝えやすいアルミサッシより、アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシの方が断熱性が高いと言われています。

暖かいお部屋選びのポイント03:部屋の方角
南向きの部屋は、冬でも長時間日光を取り込めるため室温が下がりにくく人気です。東向きは朝日が入りますが午後は寒くなりやすく、西向きは夕方の日光で部屋が温まりやすい傾向があります。
ただし、隣接する建物の高さや距離、位置関係によって実際の日当たりは大きく変わります。内見の際、可能であれば時間帯を変えて訪問し、実際の日差しの入り方を確認するとよいでしょう。

暖かいお部屋選びのポイント04:部屋の位置
集合住宅の場合、上下左右を他の部屋で囲まれている中部屋は、外気と接する面が少なく熱が逃げにくいです。角部屋は窓が多く開放感がありますが、冷暖房効率は悪くなる傾向があります。
また、熱は上の方に上がっていく性質があること、そして1階の部屋は地面からの冷気の影響を受けやすいことから、寒さ対策の観点からは2階以上を選ぶのがオススメです。

「内見時の体感チェック」も忘れずに
島田「内見の際に室内の寒さや暑さの感じ方を実際に体感することも大切です。特に冬場に内見を行う場合は、暖房を使用せずに室内に入り、窓際や壁際に手を当ててみたり、床に直接座ってみたりしてください。管理会社や大家さんに、断熱性能について直接尋ねてみるのも有効です。断熱等性能等級などの情報が最初から記載されていることはほとんどありませんが、確認が可能な場合もあります」
近年は断熱性能が高まっている賃貸物件。寒さを感じる場合も、ちょっとした工夫やお部屋選び次第で、快適で暖かい冬を過ごすことができます。今回の記事を参考に、あなたにぴったりの暖かいお部屋を見つけてみてください。

























