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乾燥が気になる寒い季節こそ、お部屋のうるおいをキープして快適に過ごしたいですよね。この記事では、家電販売店・ビックカメラの家電アドバイザー協力のもと、加湿器選びのポイントについて徹底解説します。スチーム式や超音波式といったタイプ別の特徴から、自分のお部屋に合う加湿器の選び方、注意点まで詳しくお届け。最後に手軽にできる乾燥対策を試した結果も紹介します。
ビックカメラの家電アドバイザー直伝! 加湿器の選び方や注意点とは

加湿器を導入する場合、どのように選べばいいのでしょうか? ビックカメラで加湿器を担当する販売員の青木さんに、選び方や設置場所について伺いました。
「スチーム・超音波…… 加湿器には4タイプある?」
加湿器は加湿方式によって4つのタイプがあります。商品にもよりますが、それぞれの特徴はこちらのとおり。
| 加湿方式 | 加湿パワー | 電気代 | 吹き出し口の熱さ | 静音性 | サイズ |
|---|---|---|---|---|---|
| スチーム式 | ◎(高い) | ×(高い) | ×(熱い) | △(加熱音あり) | 〇(小さいサイズもあり) |
| 超音波式 | △(低め) | ○(安め) | ◎(熱くない) | ◎(静か) | ◎(超小型あり) |
| 気化式 | △(低め) | ○(安め) | ◎(熱くない) | △(ファン音あり) | ×(大きい) |
| ハイブリッド式加熱×超音波式 | ◯(高め) | △(高め) | ○(熱くない) | △(加熱音あり) | △(大きめ) |
| ハイブリッド式加熱×気化式 | ◯(高め) | △(高め) | ○(熱くない) | △(ファン音あり) | ×(大きい) |
以下で、詳しく解説します。
タイプ01:スチーム式
【加湿方式】ヒーターを使って水を沸騰させ、蒸気として出す方式(画像引用:ビックカメラ公式サイト)
【特徴】加湿パワーがもっとも大きく、すぐに加湿したい場合に適しています。特にポット型と呼ばれるタイプは、クエン酸と水を入れて自動洗浄ボタンを押すだけで掃除が可能。上から給水できるタイプもお掃除がしやすいです。ただし常に水を沸騰させるため、電気代は4方式の中でもっとも高くなります。また、本体や吹き出し口が熱くなるためやけどのリスクも。結露の原因になりやすいため、オフィスなどの電子機器が多い場所では避けたほうがいいでしょう。

タイプ02:超音波式
【加湿方式】水に超音波の振動を与えることでミストを発生させる方式(画像引用:ビックカメラ公式サイト)
【特徴】コンパクトなものが多いため、デスク周りでの使用にオススメ。電気代は比較的安価で、運転音が静かというメリットもあります。熱を使わないためリスクがほとんどなく、小さいお子さまやペットがいる家庭にもオススメです。ただし、モクモクとした蒸気(ミスト)を出すため、近くに物を置くと結露したり、壁際に置くと壁紙が濡れてしまうリスクがあります。

タイプ03:気化式
【加湿方式】水を含んだフィルターにファンで風を当て、水分を蒸発させて加湿を行う方式(画像引用:ビックカメラ公式サイト)
【特徴】ミストや蒸気が出ないので、電子機器が多いオフィスなどにもオススメ。熱を使わないため、お子さまやペットがいる家庭でも安心して使用できます。電気代は超音波式と同様に比較的安価で、フィルターやトレイのお掃除が必須。フィルターや大きなファンが内蔵されているため、本体サイズが大きいのが特徴です。

タイプ04:ハイブリッド式
【加湿方式】主に超音波式、または気化式にヒーターや温風を組み合わせた方式(画像引用:ビックカメラ公式サイト)
【特徴】リビングなど広めの部屋に適しており、33畳まで対応できる大型のものもあります。ハイブリッド式は主に2種類。超音波ハイブリッド式(加熱×超音波式)は、ヒーターで水を温め、超音波でミスト状にして放出する仕組み。室温に近いミストを出すことで、部屋の温度の低下を防ぎます。気化ハイブリッド式(加熱×気化)は、気化式の加湿方法をヒーターを通した温風で行うものです。
左:加熱×超音波式/右:加熱×気化式50%や60%など、湿度を細かく設定できる機能が付いているものも。電気代はスチーム式に次いで高く、フィルターやトレイの掃除が必須です。また、本体サイズがやや大きくなります。
「加湿器ってどうやって選べばいいの?」
まずは製品に記載されている「適用床面積」をチェックしてください。6畳のお部屋で使用する場合は、「適用床面積:6畳」と記載されているものを選びましょう。適用床面積は木造と鉄筋で異なるのでご注意を。
利用シーンや環境によっても、選ぶべき加湿器は異なります。例えば、パソコンなどの電子機器が多いお部屋では、ミストや蒸気が出ない気化式やハイブリッド式がオススメ。寝室で使うのであれば、運転音が静かな超音波式がオススメです。
青木「付加機能としては、湿度表示機能が付いていると現在の状況が分かりやすく、より細かい湿度管理が可能になります。タイマーが付いているものも使いやすいですね。お子さまがいる家庭では、チャイルドロック機能が付いたものがいいでしょう」

「加湿器ってどこに設置すればいいの?」
加湿器は壁から10cm程度離して設置してください。理想的な設置場所はお部屋の中央です。端に置くよりも、効率よく部屋全体を加湿できます。また、エアコンと同時に使う場合は、エアコンから少し離して設置しましょう。エアコンの真下に加湿器を置くと、エアコンのセンサーが誤作動を起こしてしまう可能性があります。
青木「特にミストや蒸気が出るものに関しては、壁際に置くと、壁紙が傷むリスクがあります。また、床に直接置くとミストで床が濡れてしまうため、棚やテーブルの上などに置いてください」
「加湿器を使う際の注意点って?」
一部の加湿器は本体や吹き出し口が熱くなるため、やけどに注意しましょう。お子さまやペットがいるご家庭で安全性を重視する場合は、ヒーターなどの熱を使わない超音波式や気化式がオススメです。また、湿度を上げすぎてしまうと結露などの原因に。温湿度計を使い、お部屋の湿度を40~60%に保ちましょう。
青木「加湿器に入れるお水は水道水がオススメです。ミネラルウォーターを使用すると故障につながる恐れがあるので、必ず水道水を入れてください」
ビックカメラの店舗を訪れたら、商品知識と接客技術が優れ、ピッタリの商品を提案してくれる販売員「ビックカメラマイスター」を探してみましょう。星が描かれた紺色の腕章が目印です。マイスターは厳しい社内試験に合格したスペシャリスト。専門知識豊富なビックカメラの販売員の中でも精鋭的な存在なんです。

これで加湿器の選び方はばっちり! 自分に合った加湿器を取り入れて、寒い季節も快適に過ごしてくださいね。なお、そもそも冬の部屋が乾燥しやすい理由や乾燥がもたらす影響、そして加湿器以外の乾燥対策については、以下の記事で詳しく紹介しています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
手軽な対策で湿度を上げられるか、実際に検証してみた!
「加湿器をお店に見に行きたいけれど、すぐに時間が取れない……」という人に向けて、上記の記事で紹介した自宅ですぐにできる乾燥対策で実際に検証してみました。手軽な対策だとお部屋の湿度はどのくらい上がるのでしょうか?
※まず、暖房で部屋を暖めます。室温は約28℃で湿度は57%。快適に過ごせる湿度は40~60%なので、範囲内に収まっています。本来なら加湿の必要はないのですが、乾燥対策が実際にどの程度効果を発揮するのかを確認するため、検証を進めます。

まずは、バスタオルを4枚洗濯し、部屋干ししてみました。ちなみに6畳の部屋を閉めきっています。

30分後、湿度は64%に! なんと30分で7%も湿度が上昇しました。

さて、次の検証に移ります。部屋の湿度を下げてスタートです。

普段は別の部屋に置いている観葉植物を持ってきて、水やりをしました。すると……

30分後、湿度が61%になりました。8%も上昇したんですね。

検証の結果、部屋干しや観葉植物など、手軽にできる工夫でも湿度を上げられることが分かりました。ライフスタイルに合った方法で上手に乾燥対策していきましょう!
























「戸建てのリビングなど、広いお部屋で使いたい場合は、ハイブリッド式や気化式がオススメ。6畳の寝室や一人暮らしのお部屋など、コンパクトなスペースで使いたい場合は、本体サイズがコンパクトな超音波式やスチーム式がオススメです」