PROFILE この記事の登場人物
戸田 宗稔 商品開発部 課長(大東建託)
RC造商品「リグノ」の商品開発を担当し、当社独自の中層建築向け建築システム「リグノ式」の開発にも携わる。その他、木造企画型商品シリーズである「シエルガレージ」と「シエルオーナー」の商品開発も担当。商品開発歴10年。
今村 由吏 商品開発部 商品開発課(大東建託)
新卒として入社後に支店設計課で3年間設計業務に従事した後、本社の首都圏設計センターで特注RC案件の設計を担当。現在は商品開発部で実物件設計やエクステリア設計プレゼンテーション資料作成等の支店支援に携わる。
創業50周年を迎えた、大東建託の商品開発の歴史を振り返る連載シリーズ「温故知新 ~未来へのバトン~」。商品開発の最前線で戦い続ける社員とともに時代の変遷を辿りながら、これまでの大東建託のあゆみや、商品開発における想いをひも解いていきます。
第3回目の後半は、 前半に引き続き商品開発部課長の戸田さんが登場。大東建託の商品開発の魅力や後輩社員に伝えたい想いについて、後輩社員の今村さんが話を聞きました。
(本メディアのリニューアルに伴い、2024年11月30日に編集しています)
バトン3 誰にでも挑戦できる環境がある
戸田「中途入社して間もない頃、先輩のスピーチで『できるかできないか分からなくても、とりあえずやってみよう』という言葉がありました。それを聞いて、『この会社は面白いことに取り組んでいるな』と感じましたし、その言葉から、さまざまなことに挑戦する勇気をもらいました。実際、大東建託の商品開発現場は変わっていて、一人ひとりのアイデアを活かした面白い挑戦がたくさん見られます。
例えば、正八角形の形をしたRC造商品『オクタージュ』は、形そのものにチャレンジ精神を感じます。実現には至りませんでしたが、八角形の形をうまく活かした間取りがとても興味深かったです。また、前回『アンダー10』で紹介したライルシリーズの『ライルフィット』は、一般的な玄関スペースがありません。玄関ドアを入ると床はタイル張りになっていて、多目的なラウンジ空間になっています。これまでの居住性にとらわれない新しいライフスタイルの提案だったと感じます。開発者自身の強い想いがあれば、どのようなことにも挑戦できるのは、当社での商品開発の魅力ですね」
今村「中途入社して間もない頃、先輩のスピーチで『できるかできないか分からなくても、とりあえずやってみよう』という言葉がありました。それを聞いて、『この会社は面白いことに取り組んでいるな』と感じましたし、その言葉から、さまざまなことに挑戦する勇気をもらいました。実際、大東建託の商品開発現場は変わっていて、一人ひとりのアイデアを活かした面白い挑戦がたくさん見られます。
バトン4 自分自身で導き出した“解”を大切に
「最後に、これからの大東建託を担う私たち若手社員に伝えたいことはありますか?」
「まず第一に、私たちは常にとても困難な課題に挑戦していることに、自信を持っていてほしいです。賃貸経営の商品開発は、オーナーさまだけでなく、入居者さまや管理・運営者も含めた“三方よし”を考慮する必要があります。さまざまな制約があるなかでそれぞれの要求を満たす商品を開発することは、とても難しい課題だと実感していますが、課題に対して自分自身で導き出した“解(解決策やアイデア)”こそが、多くの人の暮らしを支えることにつながっています。だからこそ若手社員のみなさんには、考えることにこだわり、プライドを持ってしっかりと自身の信じる解を導き出してほしいと思っています」
「ありがとうございます。私自身、『とにかくまずはやってみる』という気持ちでいつも仕事に取り組んでいますが、特に設計業務は単に教えてもらうだけではなかなか理解できないので、実際に現場を見たり、情報を収集したり、手を動かしながら学ぶ必要があります。もちろん、先輩方から教わりながら学ぶ環境も大事だと思いますが、成長するためには、私たち自身が『何を考えて、どんな行動するのか』を意識し、実践することを忘れないようにしたいと思います」
「私たちが提供する賃貸住宅は、お客さまの暮らしを支える大切な役割を果たしています。『どのような人が住むのか』『その人にどのような暮らしを提供できるか』という視点で考えることは、商品開発にも特注物件の設計にも共通しているのではないでしょうか。今村さんが設計を担当したオーナーさま邸は、女性ならではの視点でデザインされた細やかな配慮が見受けられます。これも今村さん自身の“解”であり、価値観の一部ですよね。これからも、入居者さまのライフスタイルに寄り添う快適な暮らしの実現ができるよう、一つひとつの建物に心を込めて取り組んでいってください」
「戸田さんから見て、大東建託の商品開発の魅力はどのようなところにあると思いますか?」