
PROFILE この記事の登場人物

仲宗根 昌則 総務部 総務課 兼 防災管理課 課長|防災士(大東建託)
10年間プログラマーとして勤めた後、大東建託の沖縄支店に入社。本社異動後は総務部総務課に所属し、通達・通知や一般申請、事務基準細則などの文書管理やペーパーレス・業務効率化を目的とした電子契約の導入、防災ビジョンの策定などに携わる。2023年に防災士の資格を取得し、BCP訓練や防災イベントなどの企画・運営・活動PRなどグループ会社全体の防災力強化に努めている。
大東建託グループは、「地域の“もしも”に寄り添う」という防災理念のもと、さまざまな防災への取り組みを推進しています。「自宅の防災」シリーズでは、災害時にお家でできる実践的な防災知識や方法を全11回に分けてご紹介。
今回は災害時に重要なライフラインの一つである電気をテーマにした「停電対策」について。
電気がないと困ること
在宅避難時の生活の維持に、自宅のライフライン(電気・ガス・水道など)の確認は不可欠です。災害時に突然停電になったら、まずは落ち着いて安全を確保しましょう。特に、地震による夜間の停電時は周囲が真っ暗になり、慌てて動いてしまいがちだったりしますが、足元に散らばったガラス破片や倒れた家具で怪我をする恐れがあります。
他にも、以下のようなものが使えなくなり、さまざまなリスクが生じます。
| 項目 | リスク |
|---|---|
| 照明 | 夜間や暗所での行動が危険になる |
| 冷暖房・給湯 | 季節によっては体調管理が難しくなる |
| IH・電子レンジ・炊飯器 | 調理が困難になる |
| 冷蔵庫 | 食品の傷みや衛生・廃棄リスクが高まる |
| テレビ・インターネット | 災害時の最新情報を得にくくなる |
| 防犯設備(オートロック、警報装置など) | 防犯面での不安が増す |
いざというときに慌てず行動できるよう、日頃から事前の備えと正しい知識を身につけておきましょう。
停電時にまずすることは、ランタンや懐中電灯で「あかり」を確保
まず何より重要なのは「あかり」です。懐中電灯は足元や遠くを照らすのに優れています。ただ、持ち歩くには片手がふさがるため、避難行動には不安が残ります。
そこで頼りになるのが、キャンプでも使用され、部屋全体を明るく照らしてくれる「LEDランタン」です。片手がふさがらず、部屋全体の様子や足元の状況が一目でわかるので、広範囲の安全を確保することができます。避難などを考慮すると、転倒時に備え両手を塞がないようにヘッドライトを用意できるとなお良いです。

懐中電灯は“点”を照らすもの、ランタンは“面”を照らすものと覚えておくといいでしょう。
ランタンは最低3つ用意しておく
ランタンが1個だけでは、家族が移動するたびにリビングが真っ暗になってしまいます。最低でも「リビング」「キッチン」「トイレ」の3箇所にそれぞれ備えておくことで、停電時でも家の中を安心して行き来できます。保管場所については押し入れの奥にしまわず、家族全員がすぐに手に取れるわかりやすい場所に置いておきましょう。
情報収集や連絡用に携帯ラジオやモバイルバッテリーも便利
首都直下型地震の際は、約1,600万軒(52%)の地域で停電が起き、1週間以上電気の不安定な状況が続く※ともいわれています。
※その備えとして、災害情報の収集手段として携帯ラジオを備えておくのがオススメです。スマートフォンも情報収集や連絡手段、あかりの確保に重宝しますが、充電できない状況を想定して、バッテリーの節約設定を心がけるようにします。

スマートフォンの節約設定例
- 低電力モード(省電力モード)をオンにする
- 機内モードをオンにし、通話・通信が不要なときだけオフにする
- 画面の明るさは最低限まで下げる
- Wi-FiやBluetoothはOFFにする(使用時以外)
- 画面の自動ロック時間を短くする
これらの設定で、通常の2〜3倍バッテリーが長持ちします。モバイルバッテリーや電池交換式バッテリーも常備しておくと安心です。最近では、太陽光などで平常時や災害時に活用できる家庭用蓄電池も出ているため、検討してみてもいいかもしれません。

電気は、私たちの生活と安全を支える大切なライフラインです。停電は突然やってきますので、日頃から「もしも」のために備えておけば、いざというときも慌てずに行動することができるでしょう。






















