
PROFILE この記事の登場人物

北口 明宏 アース製薬株式会社 新価値創造本部 ブランドイノベーション部 次長
研究開発部門で虫ケア用品の開発に従事したのち、現職に。害虫の種類ごとの生態をふまえた対策に精通し、かつて「殺虫剤」と呼ばれた「虫ケア用品」の企画を手がける、“虫ケア用品のプロ”。「駆除後の予防」をモットーに、多種多様な新製品を企画し、社会に新たな価値を提供し続けている。次なる目標は、虫ケア用品の正しい使い方を広く知ってもらうこと。
気温が上がり始めると動きが活発になり、夏に本格シーズンを迎える害虫。気づけば家のなかに侵入していてギョッとすることも……! そんな悩みを防ぐには、場所ごとに合わせた対策がカギとなります。
今回は「虫ケア用品」のプロであるアース製薬・虫ケア用品担当の北口明宏さんに、夏場に気をつけたい害虫の種類と、侵入・定着を防ぐ具体的な方法を聞きました。場所ごとのリスクとポイントを押さえ、しっかりと対策しましょう!
実はここが危ない! 夏に害虫が入りやすい部屋とは
害虫が集まりやすい物件や部屋には「こまめに掃除されていない」「建てつけが悪く隙間が多い」「周囲に茂みや池など、虫が発生しやすい場所がある」などの共通点があります。すぐそばに飲食店があるとゴミが出やすいため、エサを求めてやってきたゴキブリが侵入しやすい傾向も。

住む階によって違いがあるってホント?
フロアの違いによっても害虫の出没しやすさは変わるそう。基本的に、高層階よりも低層階のほうが害虫が侵入しやすくなります。
<北口「例えば、蚊は15メートル程度が活動限界なので、およそ3階以上の高さの家に侵入する可能性は低くなります。高層階にお住まいで蚊が入ってくるとしたら、人間にくっついて一緒にエレベーターに乗ってしまうときくらいでしょうか。アリ、ムカデ、シロアリなども、高層階に入ってくることはあまりないですね。クロゴキブリはある程度高い場所でも上ってくることができますが、基本的には、低層階よりも高層階のほうが害虫の侵入リスクは全体的に低いと思います」
とはいえ、高層階でも幼虫・成虫や卵が荷物に紛れていたり、服についていたりして害虫が侵入することもあります。生ゴミや段ボールはため込まず早めに捨てる、食べかすや水滴はすぐに拭き取るなどの基本的な対策は忘れずに。
人にとって快適な環境は、ダニにとっても快適

北口「ダニ(ヒョウヒダニ類)に限っては、対策をしても侵入・繁殖をゼロにするのはやはり難しいです。特に、比較的新しい家は気密性が高くて湿度が上がりやすく、常に適温に保たれていますよね。人間にとって快適な環境といえますが、ダニにとっても快適なんです。ダニはアレルゲンになるので、できるだけ繁殖を抑え、数を減らすことが大切です。湿度対策、エサとなるフケや垢の除去、寝具などの手入れをぜひ習慣にしてください」
気密性の高いマンションとは対照的に、昔ながらの日本家屋は風通しがよいのが特徴です。しかし、そのぶん隙間が多く、蚊やコバエ、ゴキブリ、アリやムカデなどは侵入しやすい傾向にあります。
北口「どの害虫にもいえることですが、一度発生したら駆除しないわけにはいきません。しかし、皆さんも積極的に駆除したいわけではないと思います。遭遇せずに済むなら、それが一番いいはずです。まずは、侵入経路をふさいだり予防剤を活用したりして、害虫が寄りつかない家に整えることを意識しましょう」
アース製薬では「ゴキジェットプロ」や「アースノーマット」など、長年にわたって愛されるロングセラー製品を多数展開しています。さらに近年では、スイッチひとつで部屋全体を虫から守る“予防空間”をつくる「マモルーム」や、お肌にはすごくやさしく、虫には効きめを追求した虫よけ剤「はだまも」など、時代のニーズに応える新たなアイテムも次々と開発。日々進化する虫ケア用品で、快適な生活環境づくりをサポートしているのです。
アース製薬株式会社の企業サイト
「侵入を予防したうえで、定着・繁殖させない」が鉄則
どんな家であっても、害虫が侵入するリスクはゼロではありません。まずは家ごとの特徴に合わせた対策を講じ、できるだけ侵入のリスクを下げるところから始めてみては。
そして、害虫が侵入してしまったときに定着・繁殖させない工夫も大切です。掃除やゴミ処理などの基本的な対策をしつつも、場合によっては専用のアイテムもうまく活用しながら、害虫被害に悩まされない快適な夏を過ごしましょう!


































「新しく家を借りるときは、周辺に散らかっている場所や虫が多そうな場所がないか、建てつけがしっかりしているかなどを確認してください。入居が決まったら、荷物を搬入する前に駆除剤や予防剤などを散布しておくと安心かもしれませんね。家具などがない状態のほうが、部屋全体に薬剤が広がりやすくなるので」