
PROFILE この記事の登場人物

高須賀 哲 編集者・ライター
愛媛県出身・熱海市在住。東京大学農学部卒業後、出版社に就職して雑誌編集を経験。2013年に独立し、フリーランスの編集者・ライターとして活動。2017年に、20年暮らした東京を離れ、熱海市に移住。2022年に熱海市内に飲食店「バー コマド」をオープン。2026年には、熱海市内に残る妓楼建築をリノベーションした雑貨店「ヨルノアタミ」を開業。
静岡県東部に位置する熱海市は、海と山に囲まれた自然豊かな街であり、良質な温泉にも恵まれています。熱海の温泉をこよなく愛した徳川家康は、温泉を江戸まで運ばせたと伝わっており、その後も「御汲湯」として歴代将軍に献上されました。そして、現在では、日本有数の温泉観光地としてその名を知られています。
観光のイメージが強い熱海ですが、住民も多く暮らしており、地域に根ざしたお店や地元民に愛されるスポットがたくさんあります。そこで今回は、8年前に熱海に移住したフリーライターの高須賀哲が、街を巡って取材をしつつ、熱海に暮らす人たちに「実際の住み心地」をインタビュー。街の魅力を存分にお伝えします。
大東建託では、2019年より全国100万人以上を対象に、住まいに関する大規模調査を実施しています。1つは、住んでみたい「あの街」をランク付けする「住みたい街ランキング」。もう1つは、実際に住んでいる人々に聞いて街をランク付けする「街の住みここちランキング」。KENTAKU Eyes編集部が、住んでみたい「あの街」の住民たちに街頭インタビューを敢行して実態調査していきます。
静岡・熱海ってどんな街?

静岡県東部、伊豆半島の付け根に位置する熱海市は、東京駅から新幹線で40〜50分とアクセスが良く、近年は気軽に行ける温泉観光地としてにぎわっています。また、別荘や温泉付きのリゾートマンションも数多く、週末は熱海で過ごすような二拠点生活を送る人も多くいます。
市の人口は約3万2000人(2025年12月現在)。一時、衰退したと言われた時期もありましたが、V字回復を成し遂げ、2024年度には年間の宿泊客数が320万人を超えました。温泉や海だけでなく、昭和の風情を感じさせるレトロな街並みや、そこかしこに立ち並ぶ海鮮料理を提供する店や、個性的なスイーツのお店も人気の秘密です。
季節ごとに異なる楽しみ方ができるのも魅力です。1月から2月にかけては、日本一早咲きと言われる「あたみ桜」が人々の目を楽しませ、夏場は「熱海サンビーチ」に多くの海水浴客が集います。何よりも人気なのが、熱海海上花火大会。年間を通して15回前後開催されており、海の上に打ち上がる大迫力の花火を間近に楽しむことができます。
地元住民行きつけ!とっておきのオススメスポット 10選
観光地として賑わう熱海ですが、地元の人も足を運ぶ人気スポットもたくさんあります。温泉施設はもちろん、歴史を感じられる名所・旧跡やレトロな老舗、地元の食材を堪能できるグルメスポットまで、よりどりみどり。どこを訪ねても熱海の魅力を満喫できることでしょう!
マリンスパあたみ
画像提供:マリンスパあたみ
画像提供:マリンスパあたみ熱海市が運営しているプール・温泉施設。温水プールや、11種類の温浴や4種類のサウナを楽しめる健康温浴室を備えており、一年中楽しめます。トレーニング機器を設置したウェルネスゾーンや水泳教室もあり、地元住民も多く利用しているんですよ。市民割引があるのもうれしいところ。
施設情報
山田湯


熱海に数少なくなった地元住民向けの共同浴場のひとつがこちらの山田湯。昭和30年開業の老舗で、住宅街にひっそり佇んでいます。泉質は熱海の温泉に多く見られる塩分を含んだ塩泉で、保温効果に優れているのが特徴。タイル絵などのレトロな雰囲気を求めて訪れる観光客も多いです。
施設情報
- 施設名:山田湯
- 営業時間:8:00〜11:00、15:30〜21:00
- 定休日:不定休
- 住所:静岡県熱海市和田町3-9
marunowa


熱海出身で、東京で人気店を営んでいたシェフが、Uターンしてオープンした「マルノワ」。“フレンチおばんざい”をコンセプトに、茶碗蒸しや煮込みといった親しみやすいメニューをフレンチ風にアレンジしています。地魚やジビエなど、地元食材を使った料理は絶品で、頻繁に通っています。老舗の喫茶店を改装したスタイリッシュなインテリアも素敵です。
施設情報
- 店舗名:marunowa(マルノワ)
- 営業時間:16:00〜22:00
- 定休日:火曜(祝日除く)
- 住所:静岡県熱海市銀座町2-9
中華飯店 大一樓


老舗の町中華が多い熱海の中でも歴史が古く、地元の常連さんも多い店が、昭和8年創業の「中華飯店 大一樓」。伊勢海老など伊豆近海で水揚げされた魚介を贅沢に使った料理のほか、「辣油麺」「韮麺」などオリジナリティの高い麺料理も人気。揚げたてのワンタンを甘酢タレで食べる「揚げワンタン」は、私もお気に入りで、熱海名物として人気のお土産にもなっています。
施設情報
Himono Dining かまなり


江戸時代から続く老舗「釜鶴ひもの店」が、2023年にオープンした新業態のお店。干物を下味のついた食材としてとらえ、干物の新しい可能性を拓く創作料理を展開しています。季節の干物を使った「ひものオーバーライス」や「あじのひものフライバーガー」などのユニークなメニューも。朝8時からモーニングが食べられ、テイクアウトメニューが充実しているのもいいですね。
店舗情報
熱海青葉舎
画像提供:熱海青葉舎
熱海青葉舎は、2023年にオープンした抹茶スタンド。富士山麓で採られた茶葉を使い、目の前で点てた抹茶で作る抹茶ラテは濃厚で絶品。白玉やアイスクリームをトッピングして、アレンジするのも楽しい。抹茶をたっぷり練り込んだプリンにマスカルポーネクリームをかけた「富士山プリン」は、甘さ控えめな大人の味わいです。
店舗情報
起雲閣


熱海には実業家や文化人の別荘が多く建てられましたが、その中でも三大別荘のひとつに数えられたのが、「起雲閣」です。のちに旅館として開業し、太宰治や谷崎潤一郎といった文豪も訪れました。現在は熱海市が文化財として保存・公開しています。贅を凝らした内装は、うっとり見とれてしまうほど。アートや音楽など市民向けのイベントに足を運ぶことも多いです。
施設情報
來宮神社


約1300年前に創建されたと言われる來宮神社。パワースポットとして知られており、境内にある樹齢2100年を超える大楠を一周すると、寿命が1年延びる、願いが叶う、という伝説があります。境内にカフェがあり、オリジナルのスイーツやドリンクを楽しめるのもユニーク。毎年7月には例大祭が執り行われ、多くの地元住民が参拝に訪れます。例大祭に合わせて開催される「こがし祭り」には、私も毎年参加して山車を引いています。
神社情報
ゆしま遊技場


温泉地といえばの射的場も、熱海ではここ1軒になりました。昔ながらのレトロな内観をとどめており、射的やスマートボールを楽しめます。的によって点数が変わり、総得点によって景品が異なるので、気づけば熱中になって挑戦してしまいます。得点は、店に備え付けのノートに記録して、貯めておけるので、足繁く通う常連さんもいます。
施設情報
- 施設名:ゆしま遊技場
- 営業時間:13:00頃〜19:00頃
- 定休日:木曜
- 住所:静岡県熱海市銀座町5-9
初島


静岡県唯一の有人島で首都圏から一番近い離島として知られる初島。熱海から高速船を使えば30分と気軽に行くことができるので、私もたまに訪れています。島内には漁師が経営する食堂街があり、獲れたての海の幸を使った海鮮料理を堪能できます。ほかにも、釣りやダイビング、アスレチックにグランピングと、さまざまなアクティビティを満喫できますよ。
スポット情報
- スポット名:初島
- 営業時間:施設・船便により異なる
- 定休日:なし
- 住所:静岡県熱海市初島
- 公式サイト








































