
PROFILE この記事の登場人物
各分野で活躍するトップランナーに、生まれ育った街の魅力や思い出を語り尽くしてもらうシリーズ企画「わたしの地元のいいところ」。
第5回は、姉・吉田優利選手の影響で6歳からゴルフを始め、19年よりプロトーナメントに挑戦、アマチュア時代から目覚ましい結果を残してきた吉田鈴プロ。24年のプロテストに4度目の挑戦で合格して、今期はルーキーイヤーとして注目を集めています。生まれも育ちも千葉県市川市で、今も暮らし続けている吉田プロに、これまでのキャリアや地元の思い出を振り返っていただきました。
家族や友だちの応援が支えになり、ゴルフに一途になれました

高校生の頃からプロトーナメントにも参戦して、目覚ましい結果を残していきますが、プロテストに合格したのは4度目の挑戦でした。どのようにモチベーションを保っていたのでしょうか。
吉田「ゴルフ以外の道は考えていなかったですし、辞めて他にやりたいこともなかったので、ひたすらプロになりたいという思いでやっていました。『受かるしかない』という状況に追い込まれると、気持ちが張り詰めてしまうこともありましたが、家族や友だちが『合格するまで応援するよ』と言ってくれたことが心の支えになりましたね」
応援がパワーになったんですね。
吉田「自分のためだけではなく、周りで支えてくれる人たちのためにもやらなければならないと気が引き締まりましたね。ようやく合格したときは、たくさんの連絡をいただきましたし、友だちがお祝いのご飯にも誘ってくれて、すごく幸せな時間でした」
途中でプロを断念する方も多いと思いますが、そこであきらめない人との違いは何だと思いますか?
吉田「私のように何度も落ちた末に受かった人たちを見ると、もちろん運もありますが、毎年『絶対受かるだろう』と信じて疑わないんですよね。ゴルフに対する一途さ、メンタルの強さ、そして覚悟が違うと思います」
24年に念願かなってプロテストに合格しますが、願掛けみたいなことはしましたか?
吉田「3年前のプロテストを受けた際に、一つだけ願いを叶えてくれることで有名な、京都のお寺に行きました。24年のプロテストの2次予選も京都だったので、お寺に再訪してお祈りしました。そのときはコンディションも良くなかったですし、台風で新幹線が止まって10時間ぐらい車内に閉じ込められるなど運も悪かったんです(笑)。そんなギリギリのなかでプレイをしていたんですが、何とか合格することができました。なので、また京都に行ったら、そのお寺に行こうと思っています」
24年5月に出場した「ブリヂストンレディスオープン」は地元・千葉県での開催でしたが、前月の「KKT杯バンテリンレディスオープン」と合わせてローアマチュアを獲得。また初のホステス大会となった7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で自身初の10位タイに入り、プロテストに向けて弾みになったかと思います。
吉田「『ブリヂストンレディスオープン』はマンデートーナメント(主催者推薦選考会)をトップ通過しての出場だったのですが、直前に決まったにも関わらずギャラリーの方がたくさん足を運んでくださって。地元開催だと、こんなに応援してくれる人がいるんだと励みになりました。ホステス大会もそうでしたが、私は声援が多いと調子が良くなることが多くて。応援してくれている方々と一緒に頑張ろうという気持ちになれるんです」
私にとって市川は、心と体のバランスが整う街です

試合のない日は、どのようなスケジュールなのでしょうか。
吉田「朝9時にジムに行って、2時間ぐらいトレーニングをやってから、お昼ご飯を食べて、そこから4時間ぐらいゴルフ場で練習をします。帰宅してからランニングをして、夜ご飯を食べて、お風呂に入って寝るというのが毎日の大きな流れです」
しっかりとトレーニングに時間をかけているんですね。
吉田「ケアから入るんですが、40分ぐらいかけます。トレーニングに関しては一つに固執してしまうと、その枠内で完結してしまうので、いくつかの施設に通って、いいとこどりを意識しているんです。あと2年前から体のケアのために2週間に1回のペースでエステに通っています」
どういうきっかけでエステに通おうと思ったんですか?
吉田「2回目のプロテストに落ちてしまったときに、当時のスポンサーの方が『プロテストは気分や体の状態も大事だから、良いパフォーマンスを発揮するためにもエステに行ってみては?』と勧めてくれたんです。オリンピック選手も通っている全身エステで、顔だけではなく体全体をケアをしていただいています」
実際に効果は感じましたか?
吉田「エステに通うようになってから効果を感じる局面も多いです。大会前などは特に行くようにしていて、体の痛い部分や気になる部分をケアしてもらえるので、リフレッシュして試合会場に入れます。見られるお仕事でもあるので、首のリンパマッサージなども受けています」
エステのほかに、心や体の調整のためにしていることはありますか?
吉田「地元の川沿いをランニングするのが日課になっています。自然を感じながら走るのって、本当に気持ちがいいんです。中学生の頃から続けているコースなのですが、走っていると心と体のバランスが整っていくというか、心がスッと軽くなる感覚があります。やっぱり地元の風景って、どこか安心感があるんだと思います。市川って、自然も多くていいところなんですよ」
自然が豊かで安心感がある——それこそが吉田プロの感じる、地元・市川の魅力と言えそうですね。
吉田「そうですね。自然の豊かさも魅力ですが、暮らしやすさという意味では利便性の高さもポイントです。いくつもの路線があって、すぐに都心に行けますし、空港までのアクセスが良いのも、遠征が多い身としてはありがたい環境です。それに、おいしいご飯屋さんもたくさんあって、一人でも気ままに楽しめる場所が多いのもうれしいところ。私にとって市川は、毎日が気持ちよく過ごせる、そんな居心地のいい街です」








































