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【内覧ツアー】木の温もりと環境性能を両立。グッドデザイン賞受賞のCLT集合住宅「ForterbⅢ」レポート

2026.03.16
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【内覧ツアー】木の温もりと環境性能を両立。グッドデザイン賞受賞のCLT集合住宅「ForterbⅢ」レポート

PROFILE

北村 春樹

北村 春樹 商品開発部 商品開発課(大東建託)

新卒として入社後、商品開発部に配属。開発チームで意匠設計の経験を積み、「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」では主に実施設計を担当した。1号棟となる「調布のCLT集合住宅」では、建築確認検査機関との協議から現場での打ち合わせまでサポートしている。

東京都調布市にある3階建て賃貸住宅「調布のCLT集合住宅」(Forterb[フォルターブ]Ⅲ)※。大東建託独自のCLT工法を採用し、木の温もりにあふれる本物件は、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。今回は、商品開発部の北村春樹さんに案内してもらい、実際の空間を内覧し、レポートとしてお届け。高いデザイン性と環境性能の両立が評価されたこの物件は、どのように快適で安心な暮らしにつながっているのでしょうか。「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」が目指す住まいのあり方をお届けします。

※以下、「調布フォルターブⅢ」

グッドデザイン賞とは?

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、デザインの評価とプロモーションの活動です。大東建託では、2019年に賃貸住宅における防災意識向上の取り組みである「防災&暮らし研究室『ぼ・く・ラボ』」が受賞。以降、2021年には住宅用建材「防蟻集水桝」「エアコンドレン管固定用部材」、2022年には可変性家具「HiNGE」、さらに2024年には「ROOFLAG 大東建託賃貸住宅未来展示場」と継続的に受賞を重ねています。

グッドデザイン賞
グッドデザイン賞とは?

「調布フォルターブⅢ」で体感する、木と暮らす住まいの心地よさ

2025年度グッドデザイン賞を受賞した「調布フォルターブⅢ」。早速、ディテールに込められた工夫の数々を、北村さんの“推しポイント”と併せて見ていきましょう。

都市の中に自然を取り入れる工夫。多彩な植栽やロックガーデンと、木のあらわしの天井がマッチしています。

「回遊動線」によって開放感を演出した間取り

「回遊動線」によって開放感を演出した間取り

「調布フォルターブⅢ」の間取りは、クローゼットを中心にLDK・洋室・バルコニーをぐるぐる回ることができる「回遊動線」が特徴です。

「調布フォルターブⅢ」の間取り図 「調布フォルターブⅢ」の間取り図
上下階で「バルコニー」と「洋室」が互い違いに配置され、生活音が伝わりにくい造りを実現 上下階で「バルコニー」と「洋室」が互い違いに配置され、生活音が伝わりにくい造りを実現

部屋は40㎡前後の広さながら、空間に「広がり」を感じられるところが魅力です。従来の2×4工法の物件と比較して天井高を高く設定しているため、回遊動線と相まって実際の面積以上に開放感があります。また、LDK側と洋室側の両方にコンパクトなスペースを確保。2ヶ所あるため、個人スペースとして使うなど、夫婦やカップルが程よい距離感を調整しながら、生活をデザインできます。

北村「完全に音が遮断されるわけではありませんが、スペースを分けることで、共働き世帯がストレスなくテレワークすることも可能です」

北村「完全に音が遮断されるわけではありませんが、スペースを分けることで、共働き世帯がストレスなくテレワークすることも可能です」

「調布フォルターブⅢ」で体感する、木と暮らす住まいの心地よさ1 「調布フォルターブⅢ」で体感する、木と暮らす住まいの心地よさ2

日だまりの中にとけ込む、木の「あらわし」が最大の特徴

日だまりの中にとけ込む。木の「あらわし」が最大の特徴

玄関・廊下・洋室の天井の一部には、CLT工法で使用している構造躯体(こうぞうくたい)をそのまま見せる「あらわし」という手法を採用。従来の物件では、CLT工法の躯体は石膏(せっこう)ボードやクロスで隠れて見えなくなっていますが、「調布フォルターブⅢ」では壁や天井の木肌をそのまま見せているのです。

北村「CLT工法の躯体をあらわしとして見せることにこだわりました。思わずなでてみたくなるような肌ざわりや、ふとした時に感じるほのかな木材の香りなど、まさに“木”を感じてリラックスできる洋室だと思います。また、広いバルコニーでは、観葉植物を育てたり、テーブルを置いてお茶をしたりするのもオススメです」

最上階の部屋はバルコニーが吹き抜け仕様になっています 最上階の部屋はバルコニーが吹き抜け仕様になっています

シンプルな空間を実現する、大容量の収納

シンプルな空間を実現する、大容量の収納

「調布フォルターブⅢ」の部屋の中央には、夫婦2人分の荷物を十分に収容できる広さのウォークインクローゼットが配置されています。収納を分散させずにまとめることで、すっきりとシンプルな居住空間を作りました。玄関にはシューズクロークも備えられています。

北村「CLT工法の構造上、どうしても外せない厚い壁があります。それをクローゼットの壁として活用することで、無駄のない間取りを実現しました」

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キッチンには余白をしっかりと確保。調味料を並べたり作業したりと料理が捗りそうです キッチンには余白をしっかりと確保。調味料を並べたり作業したりと料理がはかどりそうです

あらわしをより引き立てる細部のこだわり

あらわしをより引き立てる細部のこだわり

見た目に影響してしまうCLT工法の接合部などは、表から見えないように工夫しています。あくまでも木のあらわしが主役なので、余計な要素が視界に入らないようデザインしました。

また、建物の顔となるファサード(外観)は木のあらわしを引き立たせるため、スッキリとした印象のデザインを採用。建物前面には圧迫感を和らげるオープンスペースと植栽を設け、緑豊かで閑静な住宅街の周辺環境と調和しています。

暖色系のライトアップで木のあらわしの表情がより印象的に。メタリックなファサードとも自然になじんでいます 暖色系のライトアップで木のあらわしの表情がより印象的に。メタリックなファサードとも自然になじんでいます

見た目だけじゃない。グッドデザイン賞を受賞した理由

見た目だけじゃない。グッドデザイン賞を受賞した理由

「調布フォルターブⅢ」が2025年度グッドデザイン賞を受賞した理由は、デザイン性の高さだけではありません。環境に優しい点や火災・地震に強い点を両立できたことも、受賞の理由といえるでしょう。

木を生かすことで生まれる、環境へのメリット

木は成長の過程でCO₂を吸収し、炭素として固定します。炭素の固定量は成熟とともに減少するため、成熟した木を伐採し、新たに苗木を植えることで炭素を固定するサイクルが維持されます。CLT工法は一般的な木造工法と比べて多くの木材を使用するので、木材の循環利用の促進に効果的なのです。「調布フォルターブⅢ」では、国内産のスギ・ヒノキ材を積極的に活用。建物本体に使用した木材に蓄えられる炭素貯蔵量は、スギ約272本分に相当します。また、森林から都市への木材利用は、環境保全だけでなく、林業や地域経済の活性化にもつながる重要な取り組みです。

北村「CLT工法で使用される厚い木のパネルは、それ自体が高い断熱効果を備えているため、夏の暑さや冬の冷え込みを和らげてくれます。季節を問わず、過ごしやすさを感じられる住まいです」

木造でも高い安全性を実現

CLT工法は、火災と地震の両面で高い安全性を備えています。CLT工法で用いられる断面が大きい木材は、火にさらされると表面が炭化し、中心部は燃え残って強度を保ちます。この火災時に炭化する部分(燃えしろ層)を確保することで、壁や天井の木肌をあらわしで見せるデザインを実現できているのです。

また、地震への強さもCLT工法の特長です。CLT工法で用いられる木材は、コンクリートに比べて軽量でありながら十分な強度を備えています。建物自体を軽くできるため、杭などの基礎をスリムに抑えつつ、高い耐震性を保つことが可能になります。

北村「CLT工法は非常に強度が高いです。大きな跳ね出しのバルコニーは、CLT工法だからこそ実現できたデザイン要素といえます」

木造でも高い安全性を実現

住まいへの愛着から考える、CLT賃貸のこれから

大東建託 商品開発部 商品開発課 北村 春樹(きたむら・はるき) 大東建託 商品開発部 商品開発課 北村 春樹(きたむら・はるき)

「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」の開発にあたり、暮らしの中で木の温もりをどう届けるのか、そしてCLT工法をどのように社会に根づかせていくのか。住まいづくりへのこだわりやこれからの賃貸住宅の可能性についても、商品開発部の北村さんに伺いました。

「暮らしを愛してほしい」という願い

「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」が目指したのは、住む人が日々の暮らしの中で、自然と住まいに愛着を持てる空間です。そのために重視したのが、木の存在を“感じられること”でした。

従来の工法では構造躯体が隠されてしまうため、木造であっても、一般の人にとっては見分けがつきにくいのが実情です。そこで「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」では、大胆に木を見せるデザインに。これによって、パッと見て木造だと分かり、手で触れてその質感をダイレクトに感じられるようになりました。都会の賃貸住宅において、これほどふんだんに木と触れ合える住まいは珍しいもの。北村さんは「Forterb(フォルターブ)Ⅲ」によって、木の温もりに触れて癒やされる体験を提供したいと考えているそうです。

北村「あらわしによって得られる『本物の木に囲まれている』という実感が、住まいへの愛着を深めると考えています。都会にいながら木の温もりに囲まれているこの暮らしを体感していただきたい。そんな願いを込めて開発を進めました」

CLT工法が拓く可能性

CLT工法は、国内外のさまざまな建物に活用され、徐々に普及しつつあります。大東建託においても、活用範囲を広げる検討を進めています。環境保全への貢献をさらに高めるためには、CLT工法を活用した物件の棟数を増やしていくことが大切。量産体制が整えばコストの合理化も進み、CLT工法のさらなる普及にもつながります。

北村「CLT工法の物件を『持続可能な商品』として世の中に定着させることが、今後のテーマです。CLT工法だけではなく、新しい工法や技術にも積極的に挑戦していきたいですね」

大東建託 商品開発部 商品開発課 北村 春樹(きたむら・はるき)2

都会に住んでいるからこそ、木の温もりに癒されて

木をあらわしとして見せること。環境や安全性にも妥協しないこと。それらはすべて、「暮らしの中で、自然と愛着が育つ住まいをつくりたい」という思いから生まれています。「調布フォルターブⅢ」は、都会の賃貸住宅でありながら、木の存在を身近に感じられる——そんな選択肢を、静かに提示する住宅です。

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