
PROFILE この記事の登場人物

多邊田 美香 花王株式会社 コンシューマーインテリジェンス室
1989年入社。食用油の研究員などを経て、2000年より生活者研究をする部署に異動。生活情報の企画・発信業務。家事にまつわるお客さまのリアルな声を「My Kao くらしラボ」で情報配信に。「家事に正解はない」「ビギナーでも分かりやすく」をモットーに、家庭ごとのやり方を尊重しつつ、効率的な家事術を発信している。
気温が下がるにつれて乾きにくくなる洗濯物。「1日経ってもまだ乾かない」「室内に干すと、生乾きで嫌なニオイが気になる」など、冬場の洗濯には悩みがつきものです。
今回は、数多くの洗濯洗剤を開発してきた花王で家事にかかわる生活情報に詳しい多邊田美香さんに、寒い時期にありがちな洗濯の悩みの原因と具体的な解決法を聞きました。すっきり洗ってしっかり乾かす洗い方・干し方のコツ、洗剤選びのポイントなど、冬の洗濯ストレスを軽減するヒントをお届けします。
「バンザイ干し」や「三角干し」…… 洗濯物の種類別・干し方のポイント

洗濯物は、干し方を工夫することでも乾きやすくなります。洗濯物のあいだにできるだけ風が通るよう、こぶし1個分の隙間を空けて干すのが基本です。サーキュレーターなどで下から洗濯物に風を当てるのも◎。ここでは、洗濯物の種類別にオススメの干し方を紹介します。
パンツやスカート
多邊田「厚手のパンツやスカートなどは、ピンチでウエストを最低4か所つまんで広げ空間をつくり、その中に風が通るようにすると乾きやすいです」

多邊田「裏返して干すと、ポケットの布が外側になるのでより乾きやすくなります。外干しの時は、デニムの色褪せも防げるのでオススメです」

長袖のトップス
多邊田「長袖は脇の下が乾きにくいので、袖と身ごろの部分の布が重ならないようにします。ハンガーにかけた状態でバンザイにして、袖を物干し竿などにかけてください」

逆さ吊りにする「逆さバンザイ干し」にするのも◎パーカー
多邊田「パーカーのフードも、布が重なって乾きにくい場所です。フード用のハンガーを一般的なハンガーに取り付けて使うか、フードを物干し竿の端などにかけると乾きやすくなります」

タオル類
多邊田「タオルは真ん中で折らずにあえて長さをずらして干すと、まんべんなく空気が当たって乾きやすくなります」

多邊田「干す面をずらす『三角干し』も、空気が当たりやすくなるので早く乾きます。毛布やシーツなどの大物を干すときにもいいですね」

バスタオル
多邊田「バスタオルを横長にして、角ピンチハンガーを使ってジグザグに干す『じゃばら干し』もオススメ。空気のあたる部分が多くなりますし、スペースが足りないときでもしっかりと乾かすことができますよ」

【+αの4つのテクニック】洗剤選びでもう一歩ニオイ対策

「洗い方や干し方に気を付けても、やはり生乾き臭が気になる……」。そんな方にオススメの、プラスアルファの工夫を教えていただきました。
テクニック01|洗濯槽をしっかり乾かす
多邊田「洗濯槽に菌が繁殖していると、洗濯物にも菌がついてニオイが発生しやすくなります。洗濯機の蓋はできるだけ開けて、洗濯槽の内側を乾かすようにしましょう。ドラム式洗濯機などで、お子さんの侵入事故防止のために蓋を閉めるご家庭では、洗濯槽の除菌ができる洗剤を選ぶのもいいですね」
テクニック02|「抗菌」「消臭」などの商品を選ぶ
多邊田「パッケージに『除菌』『抗菌』『消臭』『防臭』などと書いてある洗剤や柔軟剤は、それらの機能があることが実証されています。メーカーによって使っている成分が異なるので、成分表を見るよりもパッケージの文言を見たほうが判断しやすいと思います」
抗菌・ウイルス除去・洗濯槽防カビをうたう「Attack(アタック)ZERO」テクニック03|酸素系漂白剤を使ってみる
また、洗濯の際に洗剤と一緒に酸素系漂白剤を入れると、洗剤だけでは落ちない汚れ・ニオイにも効果的です。「漂白剤」というと色落ちするイメージですが、酸素系漂白剤は色柄物にも使えます。
多邊田「酸素系漂白剤を使って、『1週間出し忘れた体操着のニオイが落ちました!』と驚くお客さまもいました。通常の洗濯に使うのもいいですが、よりニオイが強い場合はつけ置きをオススメします」
酸素系漂白剤には「液体タイプ」と「粉末タイプ」の2種類があり、毎日の洗濯には「液体タイプ」、ガンコな汚れなどには「粉末タイプ」と悩みによって使い分けると良いでしょう。使い方はどちらも同じです。
テクニック04|布用の「除菌」や「消臭」スプレーを取り入れる
ニオイ対策の最終手段として、洗濯物を干したらすぐ、生乾きの状態で「リセッシュ」のような布用の消臭剤をスプレーするという方法もあります。
「リセッシュ除菌EX リラクシーサボンの香り」多邊田「どうしてもニオイが気になるときは、最後の一押しとして取り入れてみるのもアリです。基本的には今回ご紹介した洗濯の方法や干し方のコツを守り、洗剤選びにも気を遣っていただければ、ニオイは気にならなくなるはず。まずは基本をしっかり押さえて、寒い季節の洗濯悩みを解消していきましょう」
















































